日常から始まり
そこにいるのは何だと思う?私たちはそこにいる化け物について何も知らない
とある日、私たちは青い空を見ながら本を読んでた。
「ここ日陰になっててちょっと寒いんだもう少しそっちによってくれ」
私にそういう彼はみやび学力では優秀に分類されるほうだと私は思うのだが
いろいろ抜けている。
「ここ見やすかったのに」
私はそう言いながら少しだけ動いた。
「ありがとさんきゅきゅべりーべりーきゅう」
訂正しよう多分バカだ。
私たちは本が好きという理由だけで集まっている、そのせいか会話はあまりない
声すら知らない人もいるくらいには。
「おーい読み終わった本を返しに来たぞ~」
「勝手に持って行ったの間違え」
私は少し不機嫌そうにそう言った
こいつはたくま、本物のバカだこいつ以上のやつを私は見たことがない
だが盗む才能に関しては天才の領域に居ると本人はどやっている
いらん才能だよまったく
「お願いだからもう取らないでほしい」
「それはできん!それに借りているだけだ、ちゃんと返してるじゃんか」
言い訳にすぎない話を聞きながら私は本を受け取る
確かに返してもらっているが読み途中のものまでもっていくのはやめてほしいものだ
そんな何気ない日常だった
そう翌日までは...
「また私の読み途中の本持って行っただろ!」
この日は朝読んでいた読み途中のものをパクられたので怒鳴りに向かっていた
「ごめんって許して」
反省なんてこいつの思考にはないのだろう
人を煽っているような声色でとても不快だ
「もういいから早く返して読みとちゅ...」
私が声を荒げ本に手をかけたその時だった
私は謎の浮遊感に襲われた。
人とは自分が死ぬのかもしれないと思うと時間が遅くなるというのは本当だったんだ...
「たす..けて」
震え震えで声が出たのかすらわからなかった
私が最後に聞こえたのは
「うわああああああああ」
たくまの叫び声だった
最後くらいいい声が聞きたかった...
どのくらい眠っていただろうか
どこも痛くない、あれ、私は死んだのか?
そう思いながら目を開けてみる
「え、、、」
思わず声が出た...
そこで見えたものは...
"空を飛ぶ人"がいたのだから。
「どういうこと」
不安と恐怖が襲ってくる
こんなところで一人なんて...あの時適当に誰かを引きずっとけばよかった
などと自分を落ち着かせようとするが
そう簡単には落ち着くわけでもなく
ただただ空を飛ぶ人間なのかも怪しい人たちを見ていた
さすがに見すぎたのかその中の一人が私のほうによってきた
「やっと見つけましたよ、勇者」
私は完全に「?」という顔をしている
私はそういう転生系の本には興味がなかったためそのような知識はない
読んどけばよかった。
私が黙っているからなのか青年は話始めた
「あなた様は我が国の力、えーと予言された勇者なのです」
展開がわからない、私はケンカしたこともければ体格もよくないほうだ
そんな私には無理な話だ
「私にできると思ってます?」
なぜかそう言った、困惑して思考がまとまっていないのはあるが
言わなきゃよかったと後々後悔した
書いてみたくて書いたものです
私自身書くのは初めてなのでこれから徐々にいい作品を作れるように頑張ります。