表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

くだらない私の日常 新人なろう作家の日常妄想系エッセイ

聖属性という無限ループ

今回も聖属性のお勉強。テストに出るぞ?


 こんにちは、聖属性エッセイストひだまりのねこですよ〜。



 一昨日聖属性の困ったところを書きましたが、今回もご紹介。



 どうやら、聖属性というものは、人を引き付けてしまうようで、もう少し言えば、頼られやすい、声をかけやすいともいえるようなのです。


 すでにお話しした通り、お店では店員に間違われ、外を歩いていれば、ほぼ間違いなく道を聞かれます。あ、ちなみに財布も良く拾います。交番に届けて褒められるまでがセットです。


 とにかく老若男女、外国の方、個人、団体関係なく聞かれます。何かの陰謀ではないかとすら勘ぐってしまいます。


 ある時こんなことがありました。


お巡りさん「すいません」

私「はい、なんでしょうか?」


お巡りさん「すいません、ここって○丁目ですかね? ○○へ行きたいんですが……」

私「……わかりません。たまたま通りかかっただけなので」


 なぜ私に聞く? 道案内は貴方のお仕事よ? 信じられないかもしれませんが、お巡りさんに道を聞かれたこと4回ぐらいあります。ここまでくると、国家権力が私をさりげなく監視している可能性も……ふふふ。



 でも、道を聞かれること自体は別に今更なんとも思わないのですが、急いでいる時は本当に困ります。 


 捨てられた子犬のような眼をしている人を突き放せるほど、私は強くないのです。


 ですから、私は初めての場所に行った時は、まず交番の場所を把握するようにしています。道を聞かれたり、財布を拾ったときに備えておくのです。時間短縮です。


 そんな私でも、やはり人間ですので、嫌だなあと思う時も、面倒くさいって思う時もあるのですが、そんな時は、想像してみるのです。


 あ、もしかしたら、ここが歴史の特異点かもしれない。この人は別の世界線からきたのかもしれない。いや……過去、あるいは未来や異世界から来たのかも? ならば道がわからなくて当然。さぞや困っているだろう。もしかしたら、断られ続けて心が折れかかっているのかもしれない。


 そんなことを考え始めると、これもまた何かの縁。前世で何か関係のあった人に違いないと思えてくるのです。ならば、もはや見ず知らずの人ではありません。助けてあげたくなってきます。


 きっと私にはわからないだけで、何かの意味があるのかもしれないですしね。


 何となく良いことした感も貯まりますし、徳を積めば得となって戻ってくるのです。私はそんな計算高い人間なのです。


 その結果、店員に間違われたり、道を聞かれまくる羽目になっているという無限ループ。ふふふ。


 でも、皆さまはお気をつけて。


 私、財布失くしたから電車賃貸してほしいと言われて何度も貸しましたが、一度も戻ってきたことはありません。べ、別に良いんだからね! 期待なんてしてませんし、それに、住所を教えたら危険じゃないですか。 


 はい、今度から交番に御案内しまーす。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど。 聖属性の人は、聖人のようなオーラが溢れているのですね。 だから、困ったときはつい頼りたくなってしまう。 そして、さらに徳を積んで、さらにオーラが溢れるように……。 ふふふ、…
[良い点] 笑っちゃいました笑 ひだまりのねこさんが優しそうに見えるのもあるんでしょうね! たぶん暗闇にぽつんとある、街灯並みに安心できるんだろうなと思いました(例えよ) いやでも、聖属性って光ってそ…
[良い点] 私はガツガツ大股で歩いているので、知り合いすらも声を変えれなかったという闇属性です。 そして、未だに男性に間違われます。 繁華街を歩いては呼び込みの兄さんに声を掛けられます。殴ったのは一度…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ