聖属性という無限ループ
今回も聖属性のお勉強。テストに出るぞ?
こんにちは、聖属性エッセイストひだまりのねこですよ〜。
一昨日聖属性の困ったところを書きましたが、今回もご紹介。
どうやら、聖属性というものは、人を引き付けてしまうようで、もう少し言えば、頼られやすい、声をかけやすいともいえるようなのです。
すでにお話しした通り、お店では店員に間違われ、外を歩いていれば、ほぼ間違いなく道を聞かれます。あ、ちなみに財布も良く拾います。交番に届けて褒められるまでがセットです。
とにかく老若男女、外国の方、個人、団体関係なく聞かれます。何かの陰謀ではないかとすら勘ぐってしまいます。
ある時こんなことがありました。
お巡りさん「すいません」
私「はい、なんでしょうか?」
お巡りさん「すいません、ここって○丁目ですかね? ○○へ行きたいんですが……」
私「……わかりません。たまたま通りかかっただけなので」
なぜ私に聞く? 道案内は貴方のお仕事よ? 信じられないかもしれませんが、お巡りさんに道を聞かれたこと4回ぐらいあります。ここまでくると、国家権力が私をさりげなく監視している可能性も……ふふふ。
でも、道を聞かれること自体は別に今更なんとも思わないのですが、急いでいる時は本当に困ります。
捨てられた子犬のような眼をしている人を突き放せるほど、私は強くないのです。
ですから、私は初めての場所に行った時は、まず交番の場所を把握するようにしています。道を聞かれたり、財布を拾ったときに備えておくのです。時間短縮です。
そんな私でも、やはり人間ですので、嫌だなあと思う時も、面倒くさいって思う時もあるのですが、そんな時は、想像してみるのです。
あ、もしかしたら、ここが歴史の特異点かもしれない。この人は別の世界線からきたのかもしれない。いや……過去、あるいは未来や異世界から来たのかも? ならば道がわからなくて当然。さぞや困っているだろう。もしかしたら、断られ続けて心が折れかかっているのかもしれない。
そんなことを考え始めると、これもまた何かの縁。前世で何か関係のあった人に違いないと思えてくるのです。ならば、もはや見ず知らずの人ではありません。助けてあげたくなってきます。
きっと私にはわからないだけで、何かの意味があるのかもしれないですしね。
何となく良いことした感も貯まりますし、徳を積めば得となって戻ってくるのです。私はそんな計算高い人間なのです。
その結果、店員に間違われたり、道を聞かれまくる羽目になっているという無限ループ。ふふふ。
でも、皆さまはお気をつけて。
私、財布失くしたから電車賃貸してほしいと言われて何度も貸しましたが、一度も戻ってきたことはありません。べ、別に良いんだからね! 期待なんてしてませんし、それに、住所を教えたら危険じゃないですか。
はい、今度から交番に御案内しまーす。