やつがやってきた
ついに現れ始めました・・・・
やつの季節です・・・・
この時期がまたやってきてしまった
この頃だんだんと暑くなってくるのを感じていたが
ついに昨日みつけてしまった・・・
聞いてしまった・・・・・
あの羽音を・・・・
素早く動き回る姿を・・・・
その時僕は勉強中だった
例のもののせいで学校から課題が大量に配信されてきていた・・・・
そう あれは午前1:00ぐらい
課題も終わりかけてきた時
やつの黒い体が見えた
これは僕とやつとの戦いの記録である
机に向かっていると
最初に聞こえてきたのは
やつの先制攻撃である羽音だ
やつは羽音を構成的に聞かせてきて
人を精神的に追い詰める
しかし僕はその対処法を知っている
『その精神攻撃は効かないぞ』と気持ちを強く持ち
まずは机から離れ
冷静にやつの場所を見極めた・・・・
やつは先ほどの精神攻撃が聞いたとでも思ったのか
うかつにもこちらに向かってくる
だがいかんせん やつの動きは素早い・・・
その動きでこちらに向かって
不規則に動いてくる
そこで僕は<<両手打撃>>をやつに向かって放った
一般的な攻撃だが何百年も洗練され伝授されてきた技だ
だが そのような攻撃はやつに当たるわけはない
なぜなら 僕の技の熟練度が低いからだ
仕方がない
最近の若者は外に出ずゲームをしてるんだ
仕方ない・・・
だが この時期でありテレビでは換気をしろと言っている
ならば 入ってくるのは必然だ
もちろん僕は予想をしていたので
<<ハエ叩き>>を用意している
だが 無駄な動きと音はゆるされない
なぜなら下の人に迷惑をかけるからだ
ドタバタドタバタとすると最悪の場合追い出される
そのようなことは避けなければならない
必要最低限の動きで僕はやつを見定め
殺しに行く
一回目は失敗・・
二回目も失敗・・・・
・・・・・・
「はぁはぁ・・・・なかなかやるな・・・・」
僕はすでに満身創痍だった
体には激戦のあとが見受けられる
今もこうしている時もその部分が疼く
僕は確実にこのままだと殺されると思った
だから 人間の英知の結晶・・・・
<<蚊取り線香>>
を取り出した
そして そのまま火をつけ
眠りについた
次の日ーーーーー
僕は下の階の住人に怒られていた・・・
僕は本当に嫌いです
痒みには全くもって耐性がないです
拷問のような苦しみが寝る前に襲ってくるのです・・・