村人V、その剣の腕で、勝負は確実か!?
人間でも敵の手を掻い潜って素早い、
剣の応酬を繰り返す事はありそうですが、
相手が数を揃えて来たら、勝ち目はあるのか?
「これでどうだ!」
剣を振るう手は素早く、
ゴブリンに多数の傷を与えた!
村人Vは村一番の剣の使い手、
迫り来ては、一撃を食らわそうとするゴブリンの群れに、
次々と手傷を与えて、退かせる、
その手並みは鮮やかなもの!
「くっしかし村はほぼ全滅か!」
ゴブリンの絶えることの無い波と、
数が押し寄せることがどうしようもない、
いくら村人Vの剣の腕をもってしても、
これに立ち打ち出来ないことはよく知れて、
ゴブリン達も隙を狙って、確実に狙ってくる。
そんな不意を突いた攻撃も、
「喰らわないよ!」
村人Vの剣が翻る時、
物を投げるゴブリン達に接近することで、
投石や投げ矢、吹き矢の類を使えなくする。
村人Vはゴブリンに数多くの痛手を与えては、
すっと身を転じて、他に生き残りの村人がいないか、
確認してまわる、村の中で大立ち回りをやってのけたが。
今や、生き残りは少ない、
「くっ、私の剣がもつだろうか?」
と、その時、一際勢いの強いゴブリンが目の前に、
「兵長!」「兵長!」「兵長!」「兵長!」
ゴブリン達がいきりたって呼ぶそのゴブリンは、
ゴブリン兵長、一際逞しく強そうな見た目に、
手にした剣は幅広剣、おそらく数多くの村人の、
首をはねてきたのだろう、血塗られてる。
その剣を血を払うように振り抜くと、
村人Vにむかって剣を突きだした!
「その腕たしかなものとみた!
わたしの相手になってもらおう!」
「よいだろう!
潔いゴブリン、打ち倒してやる!」
村人Vとゴブリン兵長は向かい合って、
すばやくゴブリン兵長の剣が翻ると、
大きな振りで村人Vの頭をかすめる、
「おっと、喰らわないよ!」
村人Vは颯爽と剣を振るうと、
ゴブリン兵長に傷を与えて怯ませる、
今までのゴブリンに通用してきた手と、
まったく同じくで、ゴブリン兵長を、
寄せ付けない手早い剣戟が描かれる。
「くっ、貴様強いな!」
「ゴブリン相手だ! だが手加減はしないぞ!」
鋭い一突きからのからめ手で、
ゴブリン兵長の幅広剣を弾き飛ばすと!
「勝負あった、な!?」
ゴブリン兵長は勝ちが決まったところで、
体当たりをかましてきて、
慌てて村人Vは剣でいなすが、
力足りずに、後ろの方に後退する、と。
「うっ」
ゴブリンの囲みの中にいた村人Vは、
後ろから向けられたヤリで突き刺された。
「いくら個人が勝負で勝とうが、
どのみちお前ら人間は負けているのだよ」
ゴブリン兵長は部下のゴブリンに、
幅広剣を取らせると、これを持ちなおして、
息も絶え絶えな、村人Vにとどめを刺すため近づく、
「卑怯、とはいえないか、
ゴブリンとの勝負だものな」
「安らかに眠れ、名もなき戦士よ!」
ゴブリン兵長の幅広剣の一閃が、
村人Vの首をはねた。
勝負は非常である。
おおよそ数千はいるゴブリン軍団の、
先遣隊ですから、ええ、
この村は掌握されているのですよ。




