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第4話:スランプ

『 ”嵐の中の小船” 


  まったくその通りだ 情けない


  ”迷路に迷い込んだよう”


  迷って迷って 気分は最悪だ


  誰でも通る過程だ とは言っても


  頭の中身がどうにかなってしまったのではないか?


  そんな気になるほど


  僕の頭の中はグルグルしている


  いつかは抜ける迷路


  ならば ならば早く! 早く光よ射してくれ 』



*********************************************************************


僕、松本速人。13歳。中学1年生。

夢は歴史学者になること。日本史の教授になること。


小学校1年生の時に三国志を借りて読んでハマッた。

全10巻のを2週間ほどで一気に読みつくした。

さらに中国史を知ろうと、学習漫画を読んでみたら・・・

「三国志演義」という戯曲からなる話と分かり大ショックをうけた。


そして、祖父の影響もあり日本史にのめり込んでいった。

祖父の部屋は、僕にとって楽しくて安心する場所だった。

家の中では”安全地帯”だった。

祖父の体験談を聞いたり、難しい書物もたくさんあったり、何より口うるさい母さんから逃げ出せ、開放された気持ちになった(笑)

  

その後、母さんの勧めもあって、中学受験なるものに挑戦することになった。

とは言っても、僕の周りの友達も受験する子ばかりで、初めは・・自分だけ取り残されていくのはイヤだったからだ。

もともと目標が決まっているだけに、指針を決めるのには苦労しなかった。

ただ・・頭。頭の中身。  

塾の先生の言葉を借りるなら・・・


”引き出しが足りない 全く足りない”


今考えても、スゴイ過密なスケジュールをこなしていたと思う。

今現在同じように出来るか?と聞かれたらハッキリ言える。


「出来ない。絶対ムリです。」 


という自信はある。なんてヘンな自信だよぉ。って言われてしまうかもしれないが本当だ。 


だけど、今は後悔していない。

むしろ、自分の夢に一歩近づいた気がしたから、頑張った自分自身を誉めてやりたいくらいだ。

おそらく地元の中学に進んだら、夢は夢のままに終わるかもしれない。

もし…もし!叶ったとしても、かなり遠回りをして、確率的にはとても低いはずだ。

そう考えるだけで恐ろしい


僕の通う学校は、そんな僕のような何かを頑張りたい!

これだけは負けないぞ!っというモノを持っている。

そういう子供たちを応援してくれるようなところです。

だから、こんな僕でも浮かないし楽しく通えるのだと思う。


でも・・・悩みは1つ。苦手教科の克服方法だ。


みんなはどうやってるのかな?

塾に行く気はないし。

ただやっても時間の無駄だし。

でも、やらなきゃ余計分からなくなるし。

ここ最近は、堂々巡りの毎日だったりする。

焦ってもくる。不安だってぬぐえない。


でも、そういう時に限って母さんは言うんだ。


「なんか一番焦らなきゃいけない本人が一番のん気なんだから!」


何度聞かされたか・・・定期テスト直前には聞こえるんだなぁ、ハァ。

一応これでも焦っているし、試行錯誤して試してはいるんだよね。

だけど、それが全くといっていいほど空振りで報われない。


今度の期末テストでは、親も先生も驚くほどの変身ぶりを見せて、一泡吹かせてやりたい気持ちもある!

ある。・・・あるんだけどなぁ。

  

             **********************


とりあえず、部室に行こう。。

担当になった学校創立者の田中さんの資料探さないといけないし。


「高橋センパイ!この間はありがとうございました。」

「おぉ〜!速人!どうだその後は。いい調子で頑張ってるかぁ?」

「はっはい。調子は悪くないんですが・・・イマイチ調子いいとは言い難くって。」


相変わらず元気がいいなぁ高橋センパイは…

この勢いに負けてっていうか、調子につられてしまうんだよなぁ、いつも。


「そうかぁ。まぁ仕方ないかもなぁ。

いきなり上昇!エンジン全開!って訳にはいかないぞ〜。」

ガハハハハ…


出たよ〜この笑い。これが出た時は機嫌がいい証拠って事なんだけどもな。


「でも、お前の場合は、自分から何とかしなくちゃ!ってオレに尋ねにきた所が他のヤツとは違っていいところなのかもしれないぞ。初めのうちは迷って迷って・・自信がないからなぁ。」

「はぁ。。。ホントにいいんでしょうか?」


今、マジで迷いまくって目が回りそうなんだけど?

それがいいって余計分からなくなるよぉ〜

しかも、誰か来たらどうするんだ?

全然イケてない自分がバレバレだし。


「まぁ、来週の期末で勝負してみろやぁ。それで自信がつくはずだからな!」

「えぇ〜!それまでこんな状態のままなんですか??」

「オレを信じろ!なっ^o^♪」


でも…信じられないんですけど?っていうか、何を根拠にそんな事言えるんだか教えて欲しいくらいだけど…

いや、ここで聞くとまた話が長くなるし、ややこしくなるから素直になるかぁ


「分かりました。。」

「そんな沈んだ声で言うなよぉ〜。まだ半信半疑だな?まぁいい。今はしっかり迷って悩んで色々模索するんだな(^O^)」


半分どころか、完全に疑ってます。って言ったら怒られるだろうなぁ。悩むと言うより、ただただ単語や公式を覚えるのに必死なんだ。模索どころか何処へ進んでいるのか分からないんだよ。。。


ホント迷える子ヒツジだよ。

っていうか僕ヒツジじゃないし…亥だし。。。


              ********************


  そして、運命の期末テストの日が来たのです!!!(っていうかどんな運命なんだ?)




はぁ。。やっとまた1つ書けました。読んでいただきありがとうございます。

この先のイメージはあるのですが、どのようにピースを組み立てたらいいのか、私も迷路の中さまよってます(笑)

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