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第3話:キャリア?

前話は、速人の大きくなってからでしたが、今回からはまた中学生の速人へ戻って成長する様子になっております。

『 どっからでもかかってこい!


  いままでの 僕の知識を 試す時


  不思議な気分だけれど


  今は 負ける気がしない


  っていうか


  パワーが沸々している感覚がわかる


  ジンジン…ビンビン…違うなぁ


  ドクドク…身体中に響いてる   』



***********************************************************************


だんだん雲行きがアヤシクなってきたなぁ。朝は日も射したのに。

意外と母さんの不思議パワーも当たる時もあるんだなぁ、助かったぁ。

しかし、こんなに土砂降りにならなくても…


「よぅ、速人!今日の会議には行くんだろ?悪いが今日委員会あるから、メンバー揃ったらお前が仕切っといてくれ!」

「え〜!センパイいきなりそんなこと言われたって〜!」

「大丈夫!大丈夫!資料も段取りも準備してあるから大丈夫だって。まぁ大まかに流れだけは、あとで委員会始まる前にメールするから。」


僕の部活の先輩で高橋先輩だ。

彼は、僕より一つ上の中学2年の特進クラスで、常に一桁をとり続けている。

だけど明るくて、パワフルで、後輩の面倒見もよく。。とにかくカッコイイ人です。尊敬もしています。

しかし、今みたいに少し強引で豪快なところがあって・・・いつも僕は絶対に断れない。


「はい。。。分かりました。じゃあ終わり次第報告します。」


とは言ったものの大丈夫かな?メンバーの中にはもっと上の先輩もいるわけだし・・・

”何?コイツ。いい気になってんじゃねぇよ。”とか思われたらどうしよう??

まぁその時は顧問の蒲田先生に助け舟だすかぁっていっても頼りにならないからなぁ。


今日は各部門のチーフが集まり、当面の予定を確認する会議の日。


「えっとぉ。みなさん揃いましたね。

今日は高橋センパイが委員会ということですので、代理として松本が進行を預かっております。宜しくお願いします。

では早速始めさせて頂きたいと思います。

次回の企画なんですが、ここに資料がありましてお配りしますので、先ずは目を通してください。・・・はい、順にとってまわして。」


もちろんこの資料だって、昨日の放課後に高橋先輩が作っておいた資料なんだけど。。。


「いいですかぁ?えぇ〜、来年度はウチの学校の120周年記念の年にあたります。

そこで、これまでの記念行事では残せなかった”映像”というカタチで資料を残そうと思っています。

しかし、一言に120年間を映像化するというのはムリなので、時代ごと・大きな出来事ごとなど指針を決めて、スポットで追っていきながら作りたいと思います。

では、今日は各自どこの部分を担当したいかの希望をとりたいと思います。」

       ・

       ・

       ・

       ・

「では、次回の部会では、各担当の調べた事柄をレポート化して情報交換し、まとめ方の輪郭をハッキリさせてゆきたいと思いますので、宜しくお願いします。お疲れ様でした。

今日はご苦労様でした。そして、ありがとうございました。」  

 

ふぅ〜完了。って完了してなかった先輩にメールしなきゃ!報告っ報告っとぉ。


・・・すると、いきなり教室の扉が勢いよく開いた。・・・


ガラガラッ


「おっつかれさぁん♪」


高橋先輩がニカニカ笑って入ってきた。


「あっセンパイ!委員会終わったんですか?!今メール入れようと思ったんですよ。」

「いやぁ〜、ちょっと前に終わってたけど。あんまりカッチョよくやってるから入れなかったんだよねぇ。まぁデビュー戦お疲れ様でしたぁ。」

「え〜見てたんですかぁ〜!入ってきて換わってくれたら良かったのに〜!ずるいっすよぉ〜。結構いっぱいいっぱいでしんどかったんですよ。」


いやこれ本当の話。冗談ヌキで本当にいっぱいいっぱいで進行と意見をまとめていた。

ところが…にも関わらず、先輩はカラカラと笑いながら話を続けた。


「まぁまぁそういうな。授業中の先生みたいでなかなかサマになってたぞ。これからも俺の用事が重なった時はヨロシクな!」

「そんなぁ〜。しばらくは勘弁してくださいね。


これもホントの本当だ。しばらくは勘弁して欲しい。

心の準備もないままだったのも困るよなぁ。


「まぁ、その代わりと言っちゃぁなんですが数学と英語教えてください!勉強のコツっていうか・・なんか行き詰っちゃってるって感じで、スランプなんですよ。」

「じゃぁ今日の褒美として少し面倒みてやるかぁ。」

     ・

     ・

     ・

いやぁ今日はホントに急だったしビックリしたなぁ。

だけど、我ながら終わった後の爽快感というか達成感というか・・・何ともいえない何かを感じたのは確かかもしれない。

高橋センパイも言ってたけど『授業中の先生』かぁ。やっぱり教師っていいよなぁ。


そういえば、小学校の時もクラスの算数分からない!って仲間とか隣の席の女子とかに教えた時も

「はやとの方がセンセイより分かる〜!すごいねぇ〜。」とか

「はやとぉ〜!通信簿見てくれよ!算数お前のおかげで初めてBがついた!!」ってヤツもいたなぁ。

やっぱり本気で目指してみようかな・・でも、教えるなら絶対日本史だな!

?!っていうことは、文系で進むから英語は絶対外せないなぁ。

おいおいヤバイよぉ。終わっちゃうよ〜。


先ずは、目の前の期末から心入れ替えて向かっていかないと、将来の選択肢の一つにもならなくなちゃうよぉ。

  



なんとか第3話まできました。

骨組みのイメージだけで進めているのでこれから速人がどんな経験をしながら成長するかは私も分かりません(笑)私自身も母の目線で見守りたいです。

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