第11話:奇跡を起こしたら……キミは
今回は、長いです。はい。おそらく熱のせいでしょうか?38.8度まででました…薬で下がるとケータイうち続けてましたから(^_^;)
『今までは
信じられるものは 自分だけだった
信じようとも 思わなかった
過去に 何かがあったわけでもなく
自然と そうなっていた
遺伝 という ヤツだな
キミと出会って
信じるものが 増えた キミの事だ
ほかは どうでもいい とは言わないが
考えの対象ではないのは 已然として変わらず。。だな
初冬に キミと出会い
流れる時間にまかせて ゆだねて
同じ場所で 同じ時を刻んでゆく
今までにない感覚・感情を キミをとおして 知った 』
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春の風が心地よい
屋上で遮るものがないせいもあるだろう。
そして、全てを受け入れるような微笑で見つめているキミがそこにいる
それが一番の心地よさだろう。
『ありがとう。。速人』
さっきの笑顔とはまた別の優しい微笑みでの一言は
それまでの心の霧を一掃するのにはたやすかった。
まるで、母親のような眼差しで・・・僕をみつめている。肩の辺りで揃えた髪が、春風に吹かれては夕日に照らされて、透き通るような明るい髪色がキラキラと光ってみえた。
そう、情けないが『氷の速人』も完全に『春の菫』に溶かされてしまったようだ。
元気がなさそうな謎はハッキリ言ってくれなかったが、自分の中でもう少しまとまったら話すわぁ。っとにごされた。
「それより今日は速人の中にある謎を解かなきゃでしょ!」
「あっ、いや。そうだけど…それはもう大丈夫だよ。さっき全て話したし、なにより菫の笑顔が見られたから、僕はもう大丈夫さ。」
でも、自分だけ謎が解けて彼女の謎が解けなきゃ…またしっくりこないのは当然な事。どうしても気になったので尋ねてみた。
「一人で悩むより、二人で悩んだ方がよりいいアイディアが浮かぶんじゃないかな?
少しだけでもいいから、菫の謎解きを僕にも手伝わせてくれないかな?」
目を細めて、気持ちよさそうに風をうけながらニコニコしていた顔が止まった。
淋しそうに遠くを見つめて、ゆっくりと深呼吸をして視線は遥か遠くを見つめたまま…まるで自分自身に言い聞かせるように、ゆっくりと一言一言を大切にするように話してくれた。
「うん…。ありがとう。だけど、私自身で答えを出さなきゃいけなくて…答えは分かってて、2つしかないの。そのうちどちらを選ぶかって事で迷っているの。。。」
「その2つのどちらかを選ぶ時に、僕の事が重荷になっているんじゃないか?だから話せないんだね。
もし仮にそうだとしたら、一つだけアドバイスしよう。」
目の前で今にも泣き出しそうな彼女をそっと抱きしめ優しく語りかけるように話した。
「先ず、今の時代はメールや電話がある。しかもケータイなら外出先でも確認出来る。
移動手段も新幹線や飛行機だってある。
それから、菫も知ってるハズだが、僕は日本史の研究者として生きてゆきたいと思っている。だから、この周辺に常に生息しているっていう事になる。
……分かるねぇ。」
僕の腕の中でコクンとうなずく彼女。
それを確認すると、僕はまた話を続けた。
「っということは、話を初めに戻すと…ケータイを持っていたらいつでも僕らはつながれるんだよ。肌の温もりは伝えられなくても……言葉で心の温もりは伝えられるから。
……分かるねぇ。」
腕の中でコクンコクンと2回うなずく彼女。
すると今度は彼女の方が、そのままの状態で静かに話し出した。
「まだ、しばらく先の話になるんだけど…。父の転勤が決まったの。初めは父だけが向こうに行く予定。後から母と私達姉妹も向かうって。」
図書館で女子達が話していた語学留学の話かな?っと思っていた僕は、微妙に的が外れたので、努めて平静を装いながら、彼女の髪を2回ほど撫でた。
「ちょうど良い機会だから!と母は、語学留学の話を引き合いに出して…事あるごとに『生徒会長なんてやっていたら、語学留学の選抜テストはおろか、編入試験にすら通らないわよ!』っと言われ続けているの。」
やっぱりそうきましたかぁ。っと思ってしまったが、問題は違うところにあったのかぁ…っと思い直していると、彼女は更に興奮気味?いや興奮して話し続けた。
「そりゃぁ、私自身、英語で進学する希望だし、留学の話はチャレンジしてみたいわ!だけど……だからといって生徒会長なんて!って全て分かった風に言わないで欲しいのよね!!!」
「なるほどねぇ。じゃあ菫は深呼吸して落ち着いてごらん?……いいかい?」
予測していた範囲外だったので、僕の頭の中をフル稼働させて、菫にいいながら自分自身にも言い聞かせていた。
「先ずは…留学の話だ。菫はチャレンジしたいんだよね。ならば頑張ってみよう。
次に、お母さんの言った言葉は、キミを心配しての言葉だから…生徒会長の話はたまたま同じ時期にあたってしまったからだよ。お母さんを責めてはいけないよ。いいかい?」
面白くなさそうだが、仕方ないかぁっという顔でうなずいた。
「OK、じゃぁもう一つ先に進むよ。菫は僕の事が好きかい?」
僕自身の中でも驚いたが、もっと気の利いた言葉で話すつもりだったんだが……あまりにもストレート過ぎたなぁ。っと反省しつつ、まぁこれが"僕"だから仕方ないかぁ。
私の熱もやっと落ち着いてきて、最後を一気に書きました。速人…なんというヤツなんだか…っと思いますね。何か感想など改善点などあったら教えてください。次への励みになります、宜しくお願いします。