第1話:はじまり
『はじめての街
はじめての空気
だけどボクはなぜか落ち着く
いつか来たような
ふるさとのような
だけどボクにははじめての街
におい? 町並み?
いや 違う
きっと いつもキミから聞かされていたから
ずっと ずっと 一緒にいよう
離れずに ゆっくりと しっかりと歩いてゆこう』
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「いってきまぁす。」
ああぁ・・・学校行くのはきらいじゃない。
クラスメイトも部活仲間もなかなか面白いヤツばかりで退屈しない
だけど、朝が早い事だけがツライ。慣れない。
「はぁやぁとぉ〜! 傘、忘れてるぅ!」
「えっ?今日、雨降るっけ?」
「降る! 絶対降るから! 持っていきなさい。
さあ、早く! 早く! 間に合わなくなるよ!」
「はぁい。行ってきまぁす。」
マジで雨なんか降るのかよ。母さんも時々ポカしたり、意味不明な行動するから
子供としてはついて行けない時あるよ、まったく。
まぁいっかぁ、コレも親孝行の一つということでねぇ。
っていうか、やっぱ寒いよなぁ。朝ってヤダよなぁ。
僕も両親と同じでテイケツアツなのかなぁ?
っていうかマジ急がないと!電車乗り過ごす!!
「ふぅ〜。助かったぁ。」
ところで、ホントに降るのかよぉ雨。
周りの人は一応パラパラ傘持っている人もいるけど・・・空が晴れてきてるんですけど?
コレって気のせい??
またか?母さんのポカ、コレで第何号目だよ。はぁあぁ…。
ワタシ自身もはじめまして。です。
なんといっても、とっても久しぶりにお話を書くので緊張しております。ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。これからも頑張ります。