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欠損したこの世界で  作者: ちゃる子
2/2

1話

修正中のため前のページと同じものになっております。

ポツン


ポツ...ポツポツ..ザーザー




蝋燭の灯が雨音のメロディーの中で踊るかのように揺れていた。



今は梅雨ではあるがここ最近は晴れが多く、じっとりとした蒸し蒸しした暑さが続いていた。





「ついに降ってきましたか」

神父姿の男はそう言いながら工具の散乱した一室にある窓から外を眺めていた。



この時期に小さな教会には訪れる信者など日に2、3人程度である。


そのため彼は部屋にこもり、【ティーパ】の作成を行っていた。

【ティーパ】とは、身体の一部の欠けた状態で生をうけるこの世界で身体を補うために魔物の部位を人用に加工し開発された義部位である。


そういう彼― ライルの狐のように吊り上がった右目からは深い翠の輝きが覗いていた。



―ガタッ―


「おや、こんな時間にお客さんでしょうか」


ライルは工具を机の上に置き、本堂の方に向かった。




そこには....

赤毛に赤い瞳をした赤ん坊がカゴの中で眠っていた。


「あ、赤ちゃん..!?」




そしてその子はあるべき位置にあるものが見当たらない。

『右腕』から先が欠損していた。



「おぎゃあぁぁあ」




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