これまでのこと、これからのこと。
後書きにゼンの見せたステータスボードを載せておきました。
いくつか変化はありますが、スルーしても、問題はありません。
第三章ではこれ以上ゼン達のステータスに変化はありません。ゼンが回復する程度かな、と。
スキルについてはそれなりに考えてはいますが、パラメータとか割と適当だったりするんですよ。そのうち簡略化することになるでしょう。
シャレットはエルフの長エルと会談していた。そこには領主ギースも立ち会っているが、基本的にギースはその場にいるだけだ。
エルフ族やフェアリー族は、イストランド郡に住むことになるとはいえ、イストランド郡はあくまでフィナール領。
「あの」始祖エルフ族――エルフ純血種は希少であり、こう呼ばれる――や、「いなくなった」フェアリー族が、領内に住居を構えるのだ。
出来れば関わりたくないギースであったが、事情は知っておくべきだと、シャレットやユーリの進言を受けて、会談に同席している。
その内容は、シャレットの両親のこと。エルフの里に限界が来ていたこと。ゼンがフェアリー族と共に、イストランド郡を受け入れる手配を整えてくれたこと。そのためにゼンが「森の主」を倒し、結界を解いてくれたこと。
そして最後に――ゼンが森の主と単身挑んだ結果、満身創痍となり、しばらくの間安静にしなければいけないこと。
エルも全てを知っているわけではないが、最後のことについては謝罪の言葉を続けるほか無かった。
ゼンと血の繋がりはあるが、それはあまりにも遠い血筋。
いかに神を超える力と、前世の記憶があるとはいえ、子供にさせるには、あまりにも過酷な試練だった。
それを母親に詫びるのは、当然のことだった。
シャレットは静かに話を聞き、静かに紅茶を飲んでいた。
少なからず動揺したこともある。あのゼンが倒れた時、思い出すのはあの信じ難い「義足」たるものを作った時のこと。
ゼンの本質をある程度理解出来ているし、実際に見たこともある。
自分の義足――今はもう、自分の足としか思えないが、あの子は自身を省みず、他者を救おうとする。
ある意味これほど欲深い者はいない。自分のやりたいことを決めれば、取れる手段は何でも取る気概を持っているのだから。
「エル様。事情については承知しました。既に一族の皆様の受け入れ体制は整っておりますので、しばらくゆっくりされると良いでしょう。私もそれなりに裕福ですから、色々とお助け出来るかと」
「それはありがたいが……よろしいのかぇ?」
「私も半分ですが、エルフには違いありませんので。故郷を捨ててこちらに来られた、同族を想う気持ちは持っております。私も祖母から里のことを聞いたことがあるだけですが、勝手が違いすぎると思いますわ。馴染むまで、ごゆっくり」
気負うことなく語るシャレットに、エルが唸るようにため息を一つ吐く。
里にいたエルフは、外界に出たことがあるものはいなかった。長老であるエルにせよ、稀に里から出た者が里へやって来た時に、少しばかり話を聞いたことがある、という程度に過ぎない。
それでも分かることがある。里とは比較にならないほど広く、人で溢れた、活気のあるイストランド郡を一目見て、別世界に来たような気持ちになっていた。
そんな場所の長であるシャレットは、ゼンの母であり、エリーゼの娘である。その事実に嘆息していた。
この親ありて、ゼンありき。などと思っていたものの、見抜かれたようにシャレットが呟く。
「私も代官になんてなるとは思ってませんでした。でもあの子が、周囲が、勝手に私のことを引き上げるものですから。お飾りですけど、何とかやっていけてるだけですね」
「その恩恵を受けているのは、フィナール領主であるはずの俺なのだがな……シャレット代官の気持ちは察する」
本当に実感が込められた声色で、ギースが独り言のようにぼやく。
この場に同席して、何故始祖エルフ族やフェアリー族がフィナール領にやって来たのか、ゼンは一体何をしていたのか、ある程度理解できた。
ここまで見越した上で、フィナール領の「自治化」を提言したのであれば、どこまで先を見据えているものやらと驚きを通り越し、ただ呆れるばかりである。
二人の微妙な空気を感じ、ゼンの持つ大きすぎる影響力を、再確認することになったエルが一言。
「苦労なされて、おるのじゃろうなぁ……」
その言葉に二人はただ苦笑するのみ。
「私はそうでもないのですけどね」
「本来喜ばしいことであるのだがな」
エルフ族の先行きは、決して暗くない。
その影で、ゼンに振り回されるこの二人に対し、厚かましいことをしたような気がして、居心地の悪さを感じるエルであった。
◆◆◆
「ゼン様ともあろう方が、何たることですか。御身に障害があるにも関わらず、無茶をなさるとは」
「あたしの仕事が増えたしー。ゼン君あたしに冷たすぎー」
「仕方ないじゃないか。不可抗力だって」
【魔鬼神化】を狙ったのは確かに無茶だったかな?ユーリに冷たいのは仕様だけど。
好きで冷たくしてるわけじゃないよ?態度が軽すぎるのがいけないんだよ。
「仕方なくはありません。その結果がこのようなことに……いえ、そのお姿も大変魅力的ではございますが、男性としては如何なものかと。ゼン様も常々、女体の如き御身を嘆いておられたではありませんか。もっと御身を大事になさいませ」
「ゼン君の髪、サラサラのツヤツヤだったんだけどねー。今のゼン君も綺麗だけどー、髪が痛んでるねー。梳いてあげよっかー?」
「全くです。象徴たる御髪がこのような……」
俺の髪ってトレードマークだったの?今初めて知ったんだが。
まあ黒エルフとかいう単語もあるくらいだしなぁ。確かに黒髪ってあんま見たことないし。
「ゼン、入るぜ。姫さんの迎えが来たみてぇだぞ」
寝てるベッドの上で、甲斐甲斐しく世話を焼くネリーと、散々愚痴を言うユーリと、久しぶりの会話を楽しむ。
ネリーからはお説教されている気分なんだけど。なんか態度が微妙に硬くなってる気がする。
そこに父さんがやって来て、二人の帰国を告げてきた。
リリーナとフランは直接帰国することなく、一時領主ギースの預かりとなり、フィナールの町で過ごしていた。
両国の配慮というか、日程を合わせることに意味があったのかどうかは知らないが、同日に合わせて使者を送り、国を挙げて帰還を祝う、らしい。
行方不明の王族の帰還ともなれば、そういうものなのだろうか。慶事には違いないだろうけど。
先触れの使者からは俺の同行も求められたのだが、俺の体は一つしかないわけで。幻でよければ姿くらい出してもいいけど。
リリーナやフランの強硬な反対もあり、後日こちらから出向かうことで了承してもらった。
身体の回復具合もそれほど悪いものではないのだが、このペースで行くと、全快まで年単位の時間がかかりそうだ。
もっとも、「損傷中」の状態さえ良くなれば、回復も早まるだろう。
どうやら一段階分くらいは回復したみたいだし。
「見送りに行かなくていいのかよ?」
「んー、彼女たちがそうして欲しいなら、そうするけど」
「そういや姫さん達もそんなこと言ってたなぁ。俺が言うこっちゃねえが、素っ気無いんじゃねえか?」
「少なくとも俺が王都や帝都に向かうことは確定してるし。今生の別れってわけじゃないからね」
それで父さんも納得したらしく、首を鳴らしながら「違ぇねぇ」と呟く。
本音はネリーと会わせたらどうなるか、ちょっと怖くて先送りしただけだったりするのだが。
一度別れも済ませたし、湿っぽい雰囲気はもう必要ないだろう。
◆◆
目が覚めたのは、慣れ親しんだ俺の部屋のベッドの上でのことだった。
隣に座るネリーを見て、帰ってきたんだなぁ、としみじみ思ったものだ。
後から聞けば、俺が倒れてから丸2日経っていたらしい。
「ゼン様ッ!」
俺の覚醒に気付いたネリーに抱きしめられて、彼女の香りが、体温が、柔らかな感触が……。
とかいう感動の場面のはずだったんだが、そんなものを感じてる余裕が全く無かった。
「……!……っちょ!」
死ぬ。マジで死ぬ。死にかけた時でもこれほどリアルに死を感じた覚えは無い。
これをハグというには、スキンシップが命がけになりすぎる。さば折りとか、そういう類のものだ。
そう、ネリーに全力で抱きしめられるということは、彼女の持つ筋力値がそのまま俺にダメージになるわけで。
やばいやばいやばい。
息が出来ない。身体の血流が、止まっている。骨が軋む。
タップタップ!ギブしますから!いつかの時みたいに、【精霊魔法】を使う余裕ないから!
何とか右手でネリーの肩を叩いた。
「……ゼン様?」
力を緩めるネリーが不思議そうにこちらを見つめてきた。
そして俺の全体を観察するように、目を上下に動かした。
それから、ため息をするように一言。
「……貧弱になられましたね」
「それはあんまりだろ!もうちょっと何か無いか!?」
確かに貧弱になったよ!成長が退行するとかいうふざけた状態になってるんだから、当たり前だろ!?
それに俺が貧弱になっただけじゃねえよ!明らかにネリーが強くなってるって!
あまりにも一方的すぎて、辛辣すぎる評価に憤慨せざるをえない。
「それだけ元気なら、やはり心配は要らないようだね。僕の見立てでも、そのうち目が覚めるだろうと思ってたけど」
「あ、シャーリーさん。お久しぶりで……って、見てたんなら止めてくれよ!」
「いやぁ、僕にはとてもネリーさんを止める勇気は持てないからね。君なら愛情表現として受け止められると信じていたよ……君でなければ死んでたと思うけど」
後ろが小声だぞシャーリー。気持ちは分からんでもないけどさ。
たまに治癒所に手伝いに来てくれると嬉しいと言われた覚えはあるものの、結局神具を完成させてから、一度も手伝いに行けてないことを思い出した。
「老化による身体的退行はどんな種族でも起こり得ることだけど、君の体質は本当に愉快だねぇ」
「愉快とか言うなし。で、シャーリーさんから診て、真面目な話、俺の今の状態って、どう?」
【完全解析】による状態は把握しているが、専門の医者から診てどうなのか、一応聞いておきたい。
すると、シャーリーは何やらカルテのようなものを取り出して、自説を語ってくれた。
「気を悪くしないで聞いて欲しいんだけど、君のような状態は人類としては有り得ないことのように思う。どれほどの重傷を負った人でも、傷が癒えれば元通りになる。となると、一種の病と考えるべきなのだろうけど……それでも骨格ごと変化する、というのは考えにくいね。これが一部であったり、明らかに良くない変化であれば、そういう病がないこともないのだけど。結論を言えば、今の君は健康とは言い難いかもしれないが、健常者であることは保障するよ」
健康ではないが、健常である。
体調は良くないようだが、肉体的な支障は存在しない、ということだ。
実際には支障だらけなのだが、本来持つステータスを身体的に活用できないという、特異な俺にしか分からないことなのだろう。
「まあ君の成長期はこれからだからね。元通りになるかはともかく、そこに期待するべきじゃないかな?君の成長期は特殊だから、どんな影響が出てくるかはさっぱりだけど」
「……うん?今の俺って、成長期じゃないの?」
あれ?
10歳くらいから2年越しで15歳くらいになるんじゃないの?
そんな疑問に首を傾げるシャーリーが、カルテを見ながら告げた内容は、
「君の第二次成長期は、生後10年ほどからだよね?となると、11歳から……誕生日を考えると、あと半年くらいは先になるかな。君の場合、特殊すぎるから、絶対とは言い切れないけど」
俺の成長期について、盛大な勘違いをしていたことに気付かされたものだった。
3歳の頃に成長期が終わった感覚があったから、数え年ってことすっかり忘れてたわ……。
◆◆
そんなことがありつつ今現在に至るわけだが、考えていた通り、家族に俺のことを話そうと思う。
二人の帰国を人づてではなく、父さん自身が伝えに来たということは、母さんもここに来る頃ということだろう。
状況も落ち着いてきたし、今のうちに話しておきたいことがあると伝えてある。
「エルとの話は、終わったのかな?」
「ギースがさっき出てったからな、そろそろだと思うぜ」
今のタイミングになったのは、特別狙ったわけでもない。
エルフ族の仮住まいが定められ、腰を据えられたのが今日になったというだけの話だ。
俺が同席しなかったのは、長老であるエルから、客観的な事実のみを話してもらおうと思ったからだ。
フェアリー族を連れてきた理由にはならんと思うけど、エルフ族を連れてきた理由は、エルから伝えてもらった方が説得力もあるだろう。
ギースのことはぶっちゃけ忘れてた。すまんギース。
「そっか。じゃ、ユーリは悪いけど……」
「分かってますー。ギース様のところに戻りますねー」
ユーリも信頼が置ける人物ではある。
ただ、やはり軽いのと、「知らなくてもいい」立場であることを考慮すると、まずは家族にだけ伝えたい。
政事に関わる立場の人物が知ると、ややこしいことになりかねないしな。
というわけでユーリには退席してもらい、俺はステータスボードを手に取る。
まだ何も刻まれていない、新品のステータスボードを4つ。母さんの伝手で用意してもらったのだ。
「待たせたわね」
ユーリと入れ替わるようなタイミングで母さんがやって来た。
俺もベッドから起き上がり、腰掛けるよう座ると、各自に着席を促す。
ネリーに用意してもらったテーブルを囲むように、久しぶりに家族4人がこの場に揃った。
一応部屋に結界をかけ、[静音]という魔術を使い、外に声が漏れないようにする。
「今日まで隠してきたことがいっぱいあったこと。いなくなって色々迷惑かけたこと。ごめんなさいとしか言いようがない」
「今更ねぇ。大して気にもしてないわよ」
「だな。あんまり隠してた気もしねぇけどよ」
父さんも母さんも、俺の謝罪を笑って返してくれる。
いい両親を得られたものだ。
「それで、俺のことをいくつか話そうと思うんだけど、その前に見せたいものがある。ネリー、いいか?」
「ご随意に。ゾーク様とシャレット様であれば、知られても困ることはございませんから」
一応の最終確認を終えた俺は、手に取ったステータスボードをそのままに、ネリーに【完全解析】を行う。
手順はこれだけでいい。一応試したことでもあるし、神界でやったことと同じだ。
百聞は一見にしかず。最初に見せるのは、この世界で俺にしか使えないスキル。
「これって……え?【鑑定】じゃないわよね?【人物鑑定】?え?ゼンって魔法使えたっけ?」
「なんじゃこりゃ?数字?おいおい、どうなってんだこれ」
「これがネリーの詳細なステータス。そして、俺が持つ特殊能力の一つ。相手の全体像が見えないと発動出来なかったり、分かる範囲が変わったりすることもあるけどね。【完全解析】というのは、俺が付けたスキル名なわけだけど」
これだけでは比較対象にならないだろう。
続けて父さんや母さんの分を作り出す。
了解は得ていないが、この場で断られるようなこともないだろう。
「数値の基準は不明なんだけど、普段見てるステータスのSっていうのは、250を超えた辺りになるらしい。Aが200くらい。その下は40刻みにランクが下がるのかな?ともあれ、Sになったらそれ以上ステータスは変わらないけど、俺はこうしてそれ以上を測ることが出来るんだよね」
唖然とした空気が流れる。
まあ、なんだ。色々聞きたいことはあるだろうから、言ってみて欲しいな。
俺のステータスボードは、後回しだ。
「この、汎用能力ってのは、何なんだ?」
「そこは俺も断言出来ない部分になるね。技量とか知識とか、そういうものを数値化したものになってるのは分かるけど、そんなに絶対的なものじゃない。このくらいの技量がありますよ、って目安だと思えばいい、かな?」
「凄いわね……色々な意味で凄いわ」
「私の数値が飛びぬけているように見えますが、これほどの差が本当にあるのでしょうか?ゾーク様やシャレット様も十分にお強いと思いますが……」
ネリーの疑問はよく分かる。
数値化したところで、実感出来るほどの「差」は、数字が大きくなれば大きくなるほど、感じにくいように思う。
例えるなら、子供の頃は、残酷なほど腕力の差が出てくるように、小さい力同士を比べると、その差は顕著に現れる。
だが大人になれば、意外とその差が分かりにくい。勿論子供に比べれば力はあるが、子供を比較対象にしたりしない。
そう考えるとステータスの評価が「S」までしかないのは、ロジックとしておかしなことではないと思う。
人の身で、それ以上の評価を持つ意味は薄いと思うのだ。
「強い弱いはステータスだけで量れるもんじゃないからね。先の<厄災級>で例えれば、インビジサウルスを一人で倒すということは、この場にいる誰でも出来ることだと思う。かかる時間は違うだろうけどね。それ以上の相手となると<天災級>になるんだろうけど、普通の人からすれば、もうこの時点で比較のしようがないと思うんだ」
「そう言われると、自分が化け物みたいに感じるわね」
「うん、ぶっちゃけそうなる。数値だけで言えば総合力は母さんがこの中で一番劣るけど、父さんとは誤差レベルだし、普通の人から見れば大した違いはないんじゃない?」
「そりゃあ、あれか?ゼンが作った腕と足のせいか?」
「底上げになったことは確かだけど、多分それより、俺やネリーとの訓練のせい。ネリーがやたら強い理由は、99%俺のせいだけど」
【変化之理】を使っていない父さんや母さんが、人外の域に突入してしまっている理由は、そのLvの高さにある。
他のSSクラスの冒険者のLvやステータスを知っているわけではないが、60台を超える存在はそういるものではないはずだ。
一般的な成長値は最大6。鍛錬等による上昇幅があるにせよ、「S」となるためには、最大成長をし続けたとしても、最低Lv40程度は必要になる計算になる。
まあネリーのLvも大概だけどな。いつの間にこんなに上がったし。
固有能力も増えてるし。
「エルが持ってる【人物鑑定】って固有能力があるんだけど、それにある「格位」って部分がこの「Lv」ってところになるんだけどね。これが上がると、素質の範囲内で能力が高まる。ここは数値が上がれば上がるほど、なかなか上がらなくなるんだけど……上げやすくする方法は、ある」
「良く分からんな。つまり?」
「強敵と戦えば戦うほど、ステータスは伸びる。その相手が強ければ強いほど、それが早まる。つまり、俺やネリーみたいな化け物と訓練してたから、父さんや母さんも強くなる一方だったってこと」
「納得出来るような、出来ないような、悩ましいわね。それもそのスキルで分かるものなの?」
「【完全解析】と俺の経験談。あとまあ、他にも俺のせいである部分もあるんだけど。とりあえずこれも見てもらった方が、話が早いと思う」
ここで俺のステータスボードを出してみせる。
不明な部分と超越能力については出していない。
年齢の部分とかも不明だし、経験値とかもはっきりしないし、その辺りもカット。三人のステータスボードにも運とか魅力とかは付けなかったし。
俺でも分からない部分を伝えてもしょうがない。分かることだけ伝えられればいい。
しばし、沈黙の時が流れる。
「何これ」
「俺の正確なステータスボードだけど?」
母さんの疑問にもならない呟きに、こう答える他ない。
「……なんだ、その。ゼンのこったから、固有能力の3つや4つじゃ済まねぇんじゃねえかと思ってたんだがよ……」
「あの、ゼン様。いくらなんでも、多すぎるのではないでしょうか?」
そもそも唯一能力とか、あのヴリテクトでさえ1つだった。
ステータスに表示されない部分になるわけだから、存在自体ピンと来ないだろう。
それでも、固有能力と特殊能力の数は、自分でもおかしいと思う。
転生するとき「スキルを持ち越すには、これ以上ない個体」って聞いたような気がするけど、この数はやっぱり異常だろう。色々な要因が重なっていると思うんだけどさ。
「我が事ながら否定しにくい。けどホントに持ってるんだからしょうがない。俺だって、最近覚えたばかりで、使ったことがないスキルがあるくらいだし」
「最近覚えたスキルもあるのですね……」
「森の主と戦った後に10個ばかし増えた。減ったのもあるけど、なんか、進化したっぽいのもあったな」
いくらなんでも増えすぎて、俺も困ってる。
だいたい使いこなそうにも、あって困ることはないにせよ、使う場面はよく考えなければならないものばかりなのだ。
【限界突破】や【理外進化】は俺の制御に置ける部分に無いし、【完全翻訳】や【改良模倣】、【工程短縮】・【成長促進】といった常時発動するものはどうしようもない。つまり、パッシブ系はもう放置する他ない。
アクティブ系で一番気楽に使えた【一騎当千】は、どうやら【万夫不倒】に進化してしまったようだし、その検証はまだ済んでない。てか増えたスキルはまだ調べてすらいない。
【五穀豊穣】【鉱石変質】【万物造成】は人前で使えるスキルじゃないし、【思考対話】は便利だけど、あまり多くの人に知られたくない。
結局、ある程度気兼ねなく使えるのは、こっそり使える【完全解析】と、同じ理由で【成長指導】くらいなものではなかろうか。
「後でそれぞれのスキルの説明はするつもりだけど……」
「気になるけど、聞かない方がいい気がするのだけど」
「賢明な判断だと思うよ。聞きたいものだけ聞いてくれたら、教えるから」
そこで三人の視点はパラメータの部分に移ったようだ。
パラメータの値「だけ」なら、ネリーと比べても隔絶としたものに見えるだろう。
「ネリーとの差なんて、どうでもよくなる数値ね……」
「そうなんだけど、そこはこのカッコにある数値分しか、今は使えないんだよね。どういうわけか、俺の今の身体は元々限界値が低いみたいだし。今はここにある損傷中って状態異常のせいで更に下がっちゃってるから、せいぜい5~6%分くらいしか使えないんだ。使おうと思えば使えるとは思うんだけど」
あらためて父さんや母さんのステータスを見て気付いたことなのだが、二人の限界値は、最初に見たリリーナの9999を僅かに上回っていた。
この世界において、ステータスを所持する存在が持つ、基本的な限界値がそこなのだろう。ジルやディースもそうだった。
ネリーの限界値が9999を大きく超えていたことについて、驚きはない。リリーナも上昇していたのだから。
ただ、9999という数値は、本当に超えてしまっていい数値なのかどうか、少々気になるところではある。
まあまず超えることはないだろうが、【無限成長】を持たない存在が超えるべき壁ではないような……。
もっとも、【百獣王化】したネリーだと、既に超えてしまう数値になるので、今更という気がしなくもないが。
「その5~6%でも、俺らより高ぇんだが……本気のお前って、どれだけ強ぇんだよ」
「確実にそこらの神は上回ったと思う。ただ制限を無視すると、後で酷いことになるのは経験済だから、余程のことがないと本気は出したくても出せない。この点を踏まえると、むしろネリーが異常なんだけど、これは俺のせいだから」
「ゼン様のお役に立てるのであれば問題はありません。しかし、私でも比較になりませんね……文字通りに、桁外れのように思います」
実際桁外れだからなあ。
使えないんじゃ意味がないけどね。
「見ただけじゃ分かんないこともあると思うから、後で聞きたいことがあったら聞いて。で、ここからが本題なわけだけど、俺には使命というか、神から頼まれごとがあるんだよね」
「私にご説明頂いた件ですね?」
なんかネリーに、言わなくてもいいんじゃないか、って言われている気がする。
まあ言うだけならタダだし、言わないよりはいいだろう。
こうやって自分の能力を晒した意味も、父さんや母さんなら分かってくれると思うし。
「うん。こないだ、ネリーには【思考対話】で伝えたんだけどね。信じるか信じないかはともかく、このまま行くと、この世界は近いうちに滅亡するらしい」
「そうか、そいつぁ大変だな」
戸惑う素振りすら見せずに答える父さんに、逆に焦る。
母さんも首を傾げているようだが、信じていないという様子ではない。
「大変……なのかしら?むしろ私は、ゼンが世界を滅ぼしに来た、って言われた方が、まだピンと来るのだけど」
「それはそれで酷くない?」
若干納得しかけた自分が悲しい。
やろうと思えば、出来るような気がするし。
そっちの方が確実に簡単だと思う。
「で、なんでだ?」
父さんの疑問は、そのまま返す。
「その理由がハッキリしないもんだから、何をすればいいのか分かんなくてね。だから誰にも話さなかった」
「具体的な理由が無ければ、信じる信じない以前の問題ですからね」
ネリーが補足してくれた通りで、説得力が皆無なのだ。
俺としても、ここまで超絶なドッキリだと言われた方がいくらか信じられる。
でも神界で会ったアズは間違いなく本物だった。これが夢なら、現実って何だ、って話だ。
「子供の頃……って、今のゼンはそのくらいだったから、言い方がおかしいような気がするのだけれど、何をすればいいのか分からないというのは、そういうことだったのね」
「今でもよく分かっていないことなんだけどね。だから冒険者である、父さんや母さんにその「理由」を探してもらおうと思ってたんだけど……」
「これっぽっちも達成出来そうにねぇ依頼だな」
うん、父さんの言う通りだよね。
だから、考えをちょっと改めた。
「なんか、俺が産まれてから、ちょっとずついい方向に進んでるらしくてさ。多分この領地でやってることが、いい方向に転んでるんだと思う」
確実ではないが、人の住める場所を増やし、抱えられる人口を増やしている現状は、手段として方向性は合ってるはずだ。
そうでなければラピュータから、「滅亡回避の可能性が出てきた」なんて伝わってこないだろう。
「だったら私は、代官を続けた方がいいのかしら?手に負えなくなってきたし、ただの冒険者に戻りたくなってきたのだけど。いっそゼンがやった方がいいんじゃない?」
母さんの代官業は、あくまで実験に過ぎない部分もあったのだが、今となっては状況が異なる。
俺が取ろうとしている手段のために必要なもの。それが今ここにある。
だから色々と手を打ってるわけで。
「いずれはギースにも話は通さないといけないんだけど、俺としては代官を続けてくれたほうが都合が良くなってきたんだよね。無理強いはしないけど」
元々計画外の産物なので、執着するつもりはない。
だけど母さんは消極的ながら、代官を続けてくれるという。
「ゼンが何とかしてくれるなら、続けても構わないわ。勝手にいなくなったりしないなら、だけど。それに、学園に入学するんでしょ?」
「ああ、それは多分、【空間魔法】で何とかなる。一度行った場所なら、大抵一瞬で移動出来るし」
「……ひどい魔法もあるものね」
基本的に魔法の種類は魔術とそれほど変わりはないが、空間魔術に当たるような魔法は存在しない。
[空間箱]に近い魔道具が、古代道具として残るのみだ。
「元々は空間魔術っていう、俺が使える魔術の一つだったんだけどね。気付いたら固有能力になってた」
「あの、私も、でしょうか?」
ネリーはどうだろう?
[転移]が同じ感覚で使えるなら、一緒に行き来は出来ると思うんだけど。
「そのうち実験して確認、かな?俺自身、まだ【空間魔法】は使ったことが無いし。それに、ネリーには学園でお願いしたいこともあるし」
「そうなのですか?」
「全部一人でやるには、時間がいくらあっても足りないからな。頼む」
「ゼン様の命とあらば、如何なることでも力の限りを尽くしましょう」
よし言質取った。
「んでよ、おめぇが考えてる手段ってのは、どんなもんなんだ?俺は何すりゃいい?」
「父さんにして欲しいことは、周辺の情報収集と私兵の訓練、それから……なるべく本部に近くない冒険者を鍛えて、面倒を見て欲しいかな」
本部というところに、ピンと来るものが合ったらしい。父さんの片目が釣りあがる。
「あの国は近づけさせんなってことか」
「どうにも余計なことになりそうだからね。俺が飛ばされたのも、あそこに所属してた冒険者だったみたいだし」
母さんやネリーも思うところがあるようだ。
うちの家族には純粋な人間族がいないからな。父さんは人間族だけど、鬼人族とのハーフだし。
三人の方が、又聞きに過ぎない俺よりも、事情に詳しいかもしれない。
「あの国を滅ぼしてしまえば、ゼン様の目的に近づくのではないでしょうか?」
「真剣な顔で言うな。ホントにそんな気になるだろ」
物騒な物言いのネリーにちょっと同感したくなるが、住んでいる人々の大半はごく普通の人間ばかりなのだから、流石にそれはまずいだろう。
「でも、ホントに手段についてはどうするのかしら?それも一つの方法なのかと納得しかけちゃったけど」
「俺が考えてる手段ってのはいくつかあるんだけど、大本命は割と単純。手順は相当かかるだろうけど」
そんな俺の大本命とその手順、その理由を話してみたところ、それぞれの反応はなかなか愉快なものだった。
父さんは大笑い。母さんは考え込み。ネリーはやっぱり、という反応だった。
「なるほどなぁ。そいつぁ、俺も強くならねぇといけねぇなぁ。この際強くなるのに、手段は選んでらんねぇか、ハハッ!」
「……辻褄は合いそう、かしら?スケールが大きすぎて、ちょっと整理が必要かも。でも確かに、私は代官業を続けるべきでしょうね」
「ゼン様に相応しい手段かと思われます」
それぞれの反応は違うけれど、誰一人として否定的なことを言わなかった。
うん、家族ってのは、いいもんだな。
この両親の元で産まれたことと、ネリーと出会えたことに、あらためて感謝と幸福を感じることになった。
そうなると……サクヤには、感謝したくなるな。
会えるかどうか分からないけど、ラピュータを通して礼を伝えておこう。
◆◆◆
ゼンの秘密を知った翌日、シャレットは自らの執務室に二人の幹部を呼び出した。
リラという人間族の中年女性と、エイブという鬼人族の老年男性である。
この二人は比較的早い段階から役場に勤めており、主に職員の教育や、人事評定の担当を行っている。
「建国の歴史、ですか?」
「ええ、どんな国でもいいわ。どういう風にして国が出来上がったか、建国した国がどうやって運営していったか、そういうことが知りたいのだけど」
リラはシャレットの言葉に違和感を覚える。
教育担当としては、知ってることを教えるのは構わない。
しかし突然何を言い出すのだろう。近くにいれば分かることなのだが、シャレットは上司として非常にやりやすいが、本人はそれほど仕事に熱心というわけでもない。
「あなた達なら、色々なこと知ってるでしょう?私は所詮ただの冒険者に過ぎないし」
「クーデターでもお考えですかな?計画ならばいくらでも立てられますが」
冗談交じりに告げるのはエイブ。
実際にそんなことをするとは思っていないが、王国と事を構えることになれば用意はある。
ネリーからの密命により、ゾークを筆頭とした私兵集団は、小規模ながら精鋭だ。フィナール領主ギースを味方に付け、ネリーを前面に押し出せば、大国カルローゼ王国といえど勝つことは不可能ではない。
「そんな面倒なことしないわよ。私が言ってるのは、人類黎明期の建国の歴史のことよ」
「人類黎明期ですか……」
「それほど資料は多くありませんな。勇者の時代でもありますゆえ」
人類黎明期。
勇者シツネが、人類の希望を切り開いたとされる、神話の時代。
当時から残る資料の中に、シツネ・ミナモは実在したとされる証拠がありながら、神話と呼ばれるのは理由がある。
残った文献の内容に明らかな誇張があるとされており、歴史学というものが未発達のこの世界では、信憑性に欠けるのだ。
「黎明期でなくても構わないわよ。一から建国した例があれば、それがいいわね」
「でしたら、アルバリシア帝国という例が、すぐ隣にありますが」
「そうだったわね。でもあそこって、元々分裂した国が纏まったって話じゃなかったかしら?」
「無いところに国は立ちませんからな」
「それもそうね。じゃあ分かりやすいように、資料をまとめておいてくれるかしら。そんなに急ぎじゃないし、暇な時で構わないわ。他にも例があれば、嬉しいわね」
シャレットの真意を図りかねる二人だが、知り得る範囲で作る分には難しいことではない。
リラは教育が専門分野であるし、エイブは年の功がある。
二人は気になる。突然シャレットがこのようなことを言い出したことが。
「それほどの手間でもありませぬが……何か理由がございますかな?」
意を決してエイブが尋ねるが、シャレットは軽く笑って「大したことじゃないわ」と答える。
「ま、ちょっと勉強しようと思っただけよ。野心とかじゃないから、安心しなさいな」
「はぁ。勉強なさるのは、良いことかと思いますが」
少々わざとらしいシャレットに、曖昧な返事をするリラ。
特に期限なども設けられず、あくまで空いた時間で構わないというのだから、二人も深く追求せずに執務室を後にした。
一人残されたところで、改めて自分に出来ることを考える。
「今更勉強するハメになるとはね……。でも、ゼンなら必ずやるわ。私もやることはやっておかないとね」
本人は決して自覚することはないが、名代官という肩書きは、ただの名声だけではない。
代官に就任して、今年で7年目。ゼン不在の中でも、1年以上実務をこなしてきた。
最早ただのお飾りではなく、確実に為政者の道を歩みつつあるシャレットであったが、彼女に近い人物は、それになかなか気付けなかった。
名前 ゼン・カノー
年齢 10歳
種族 人類種エルフ族/クォーターハイエルフ
職業 なし
称号 神滅者
状態 損傷中(大)・擬態中・治癒促進状態(特)
リンク:ラピュータ/眷属:ネリー/契約:ヴリテクト(羊)
Lv:108
生命力:3250/48152
魔力量:13120531/13120531
筋力:21985 <1024>
器用さ:23901 <512>
素早さ:20556 <512>
魔力:31021 <2048>
精神力:40383
唯一能力:【限界突破】【理外進化】【変化之理】【神化之法】
【万夫不倒】【魔力之祖】
特殊能力:【完全翻訳】【無限成長】【完全解析】【改良模倣】
【次元干渉】【天上書庫】【万物造成】【鉱石変質】
【五穀豊穣】【精霊体化】【大魔鬼化】【思考対話】
【不撓不屈】【神威】【飛将軍】
固有能力:【成長促進】【精霊魔法】【召喚魔法】【成長指導】
【擬態】【工程短縮】【健康体】【空間魔法】
【鼓舞】【激励】【闘気】【契約】
汎用能力
戦闘系:【体術10】【剣術6】【銃術10】【弓術10】【暗器7】
【長刀術10】【短剣術8】【槌術8】【刀術9】【投擲術7】
【戟術5】【矛術5】【槍術7】【格闘術5】
魔法系:【魔力感知9】【魔力操作9】【魔力解析9】【術式理解10】
【火法術9】【水法術8】【風法術8】【土法術8】【雷法術9】
【天法術9】【冥法術9】【治癒魔術7】【神聖魔術7】
職業系:【鍛冶10】【木工8】【建築8】【裁縫8】【医術7】【調合10】
【錬金術10】【革加工7】【彫金6】【料理10】【魔道具作成8】
【魔術科学6】【養畜5】【統治4】【統率4】
採集系:【農業9】【土木7】【林業7】【採集7】【採掘7】
【調査9】【解体7】
その他:【家事8】【礼儀4】【交渉5】【算術9】【生存術6】
【計測7】【観察眼7】【直感6】【分析8】
名前 ネリー・チシャ
年齢 16歳
種族 人類種獣人族/猫人族
職業 なし
称号 茶髪の羅刹
状態 健康・擬態中
眷属(主:ゼン・カノー)
Lv:58
生命力:6133/6133
魔力量:2120/2120
筋力:3823 <12000>
器用さ:3753 <12000>
素早さ:3711 <12000>
魔力:1532 <12000>
精神力:2865 <12000>
特殊能力:【百獣王化】
固有能力:【咆哮】【闘気】【隠蔽】
汎用能力
戦闘系:【体術9】【格闘術6】【弓術6】【隠密6】【暗器6】
【短剣術5】【投擲術5】
魔法系:【魔力操作6】【魔力感知7】【風魔法4】【火魔法3】
職業系:【裁縫6】【料理6】【木工5】【建築5】【指揮4】
採集系:【林業5】【採集6】【採掘5】【土木6】【農業4】
その他:【家事8】【礼儀6】【交渉5】【算術5】【生存術7】
【直感10】【観察眼7】【気配察知7】
名前 ゾーク
年齢 38歳
種族 人類種人間族
職業 槍聖(弓者)
称号 最強のSSクラス冒険者
状態 健康・強化
Lv:71
生命力:712/712
魔力量:239/239
筋力:549 <10300>
器用さ:495 <10300>
素早さ:441 <10300>
魔力:293 <10300>
精神力:382 <10300>
固有能力:【自動治癒】
汎用能力
戦闘系:【体術9】【槍術8】【剣術6】【弓術6】【格闘術6】
【矛術4】【棒術6】【斧術4】【槌術4】
魔法系:【魔力感知5】【魔力操作6】【火魔法3】
職業系:【鍛冶6】【木工4】【建築4】【指揮4】
採集系:【土木6】【採集6】【採掘6】【解体7】
その他:【生存術6】【観察眼7】【直感7】【気配察知6】
名前 シャレット
年齢 38歳
種族 人類種エルフ族/ハーフエルフ
職業 賢王(弓者・為政師)
称号 名代官
状態 健康・強化
Lv:63
生命力:560/560
魔力量:732/732
筋力:323 <10200>
器用さ:391 <10200>
素早さ:353 <10200>
魔力:535 <10200>
精神力:584 <10200>
固有能力:【半魔眼】【自動治癒】
汎用能力
戦闘系:【体術7】【弓術6】【隠密4】【杖術5】【短剣術6】
魔法系:【魔力感知8】【魔力操作7】【水魔法7】【風魔法7】
【光魔法5】【治癒魔法6】【神聖魔法6】
職業系:【料理3】【医術5】【統治5】【統率5】【指揮4】
採集系:【採集4】【解体5】【農業6】【土木5】【建築5】
その他:【家事6】【礼儀6】【交渉4】【直感6】【算術5】【分析5】




