最終話
僕は死んだ。
そして地獄に居る。
地獄と言っても皆が想像するような所じゃないよ?
流石に皆が想像する天国とまでは行かないけどそこそこ綺麗な所だ。
「あのぉ……ルシファーさんですよね?」
目の前のルシファーらしき人はかなりイケメンだ。
白銀の長い髪で、その辺の学校のアイドルとかよりはよっぽどイケメンだ。
『そうだ。今回は悪かったな。俺の不注意でこんな事に。もっと気を付けていれば……』
「いや、良いんですよ。それより僕天国行きたかったんですけど」
『君は俺達の不注意で死んでしまった。だからと言ってはなんだけど、もう一度地上で生活したくないか?』
この人今何て言った?
僕死んだって言ったよね?
「それってどういう……」
『だから、小太刀みたいに人間と幽霊の間、俺達は幽生体と呼んでるんだがそれにならないかって事だ』
要するに生きかえれって事なのかな?
ってか小太刀の奴列記とした人間って言ってたぞ。
『それは違う。君は親や友達の元には会えないし、俺達の仕事を手伝って貰う。だけど普通に人間として生きていく事も可能だ』
「……貴方も地の文を読めるんですか」
『これは俺達の能力の一つ、心読。相手の考えている事が解る。ON・OFF可能だ』
これも教えてくれなかったぞ小太刀……。
『で、どうする?幽生体になるか?』
さっき言ってた仕事とは小太刀がやってたような事だろう。
うーん、やり残したことあるけど……あんな戦い嫌だなぁ。
『後3秒で決めろ。はい、いーち』
「えっ、ちょっ!」
『にーい』
「まっ、待って」
『さー―――――』
「わかりました!なります!!」
…勢いで言っちゃったよ。
というより言わされたよ。
『オッケーだ。お前はこれから幽生体として生きていく。頑張れよ』
「……了解っす」
僕は二度目の人生を半分幽霊、半分人間として生きていく事になった。
皆様にご報告。
この小説の続きをなんと三河 悟さんに書いて頂ける事となりました!
本当にありがたい事です。
三河 悟さん、よろしくお願いします!
(作者)
「君達、頑張って来いよ」
(詩稔)
「死なない程度に頑張ってくるよ」
(小太刀)
『大丈夫だ。今度こそ私が守って見せる』
(世良)
「俺の出番ってあるかな?」
(作者)
「さぁ、何とも言えないけど……無いんじゃない?」
(世良)
「マジでか……」
(詩稔)
「こんな僕達ですがこれからもよろしくお願いします」