その十七
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いつもいつも、想っている。それで良いのです。そう来なくては駄目です。だって、あなたにとって大切なものなのでしょう。大切なものならばずっとずっと想っているので良いのです。それがその大切なものに対して正に相応しい礼節というものだと思います。いつもいつも想っていたら自分の生活が出来ないと思いますか。では、いつもいつもその大切なものを想っていたら出来ない自分の生活を本当に自分がする必要があるのかを疑って下さい。人は自分の憧れに応じて、却って自分の生活の方を改変していくべきだからです。
ここにも重要な事が現れています。何を一番にするのかという事です。この順序順位を本当に自分の生活に体現して下さい。その祝福は大きいと思います。だって、それは賭けているのですから。大切なものを本当に大切にする為に、賭けているのです。その祝福が無い訳がないからです。
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遠い昔、自分にかけられた謎を解きに行く。そして其処で思いもよらない真実を知る。今度は謎ではない。いきなり答えが露出している。それが剥き出しになっていて、此方が到底それを受け留める姿勢を取る事が出来ない。想像だけでその衝撃に堪え得ない事が分かる。
やっぱり私はそういうお話が好きです。過去の忘れられない出来事その記憶が自分の中に残っていて消えない理由が即座に分かるのです。眼前に投げ付けられるからです。そういう恐ろしい真実にも猶堪える魂。私が見たいのは結局それなのだと思います。
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善いものはいつも目立たないものです。多く人の行き交う中には在りません。そして間違っても自分から看板を掲げている事はありません。人知れず其処に在り、そしてまた人知れずその場所から消え去って行くのです。だからそういうものを見付けたいと思うなら自分の脚で歩き廻って探さなければなりません。
独り、そういうものを探す旅に出て下さい。旅といっても必ずしも『遠く』ではありません。家の直ぐ近くにも、人があまり行かない場所があるのではありませんか。何度通ってもこの場所はひっそりしている、そんな場所が。顧みられる事の無い場所に顧みられる事の無い人間が住んでいます。そういった人に出逢って下さい。屹度そんな人達の中にこそあなたの出逢うべき人が居るのだと思います。
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お金が無かったり時間が無かったりその他事情状況が許さずに何処にも行く事が出来ない日には、ただその場所で想いに耽って下さい。想像を逞しうして下さい。そして現在の制約が解かれ自由に行く事が出来る様になってから、一気に花開かせて下さい。喜びに喜びを添えるのです。特に良いものが自分を待ち受けている訳でもないのに、そんな情報は何処からも得ていないのに、わくわくする楽しみを自分にくれるでしょう。時が来るまで『待つ』祝福です。
我慢する事はただ自分を抑え付けるだけではありません。我慢した事は消えて無くなるのではありません。それはちゃんと自分の中に残っており、軈て時が来たその日にその想いが一気に発揮されるのです。楽しみを先に延ばしましょう。その期待あるだけで時を待つ力が湧いてくるのではありませんか。私の人生など、その事の連続なのですよ。
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