異世界、いい世界?
「……ん、ここは......」
日が昇っているのに薄暗い路地の石畳の上に寝ていた私はすぐさまに体を起こした。
「え、私路地で朝まで寝てたの......」
そんな自分にドン引きしながら、何が起きたのかを思い出そうとする。
「そうだ!あの影みたいなのに飲み込まれて......」
だんだんと覚醒してきた頭によって意識を失う前のことを思い出していく。ていうか怪奇現象に遭遇したというのに思ったより冷静な自分にびっくりしている。
「最後の言葉なんて言ってたのかな......って朝!?ヤバい学校がある!このまま行くか、いや先に帰ったほうがいいかな?」
学校があることに気づいた茉央はすぐさま立ち上がり、近くに落ちていた自分のカバンを拾い上げ歩き出した。
(とりあえず路地から出て......というかあんなことがあったんだし今日は休んでもいいんじゃね)
そんなことを考えながら路地を抜けるとそこに広がっていた光景に私は思考が停止した。
「サンドリザードの串焼き、今なら1本150ガロンだよー」
「すいませーん。2本もらえませんかー」
「あいよー」
「最近、また革命軍の活動が活発になってきたらしいぞ」
「ここらの治安が悪くなるのも時間の問題かもな......」
行きかう人々と露店の数々、そして中世を思わせる服装をした人たちと建造物。そこは、私が気を失った住宅街とは似ても似つかない風景で.......。
「......なるほど。何も分からん」
影に飲み込まれる。意識を失う。目が覚めて路地から抜けると住宅街が露店だらけの道に変わっている。自分の身に起きたことを一つずつ順に整理してもいまいち理解できない......。
「ここってヨーロッパのどこか?いや、それでも馬車とかもあるし.......流石にヨーロッパの国でも馬車が一般道走ってるってことは多分ないよね。......ていうかそもそも道自体がアスファルトじゃないし」
考えれば考えるほど出口のない迷路に迷い込んでしまったような感覚に陥る。若干の現実逃避とともに空を仰いだ時にすべての疑問がはれるようなものを目にした。
「――人って空を飛べるんだなぁ......」
飛行機とかに乗っているわけではない。己の体一つで、まるで空中に足場を作っているように飛んでいるそれを見て、この場所が......いや、この”世界”がどこなのかを理解した。
「――異世界転移ってマジで言ってる......」
そうぼやくのも仕方ないと思いながら、これからどうするかを考え始めた。
小説って書くの難しい.......
ここから週一投稿になります。また、仕事の都合などで投稿できない場合はあとがきで連絡いたしますのでご了承ください。




