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プロローグ
――痛い。
味わったことのない激痛。自分が燃えているように感じる熱さ。体の感覚が徐々に薄れていく。
どれも私にとって初めての経験だった。
地面に倒れ伏してからどれだけの時間がたっただろうか。止まることを知らずに大量の血液を吐き出している私の腹を見ながらそんなことを考えていた。
「あああああああぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ――――――――!!!?」
聴こえにくくなっている耳が誰かの叫びを受信する。ゆっくりとしか動けない首を動かして、絶叫が聞こえた方を向く。ぼんやりとした視界にうつるのは、禍々しい瘴気と鉄をも溶かしてしまうほどの高温の炎を生み出しながら叫んでいる少女だった。
その少女を私は知っている。この世界で誰よりも泣かせたくなかった少女を泣かせてしまった。その事実に穴の開いた自分の腹部より胸が痛んだ。
――あぁ、どうしてこんなことになったんだろうな……
そんなことを考えていた瞬間、茉央の意識は消えた。
初の連載作品です!よろしくお願いします!




