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アーサー王100本の剣伝説

14本目の剣

作者: 中村翔

パンケーキをひとつ

ハチミツマーガリン甘々なケーキ

もひとついかが?

もてるだけ存分に

あなたが噂の"森の熊"さん?


「嗚呼。デザートならチーズケーキなんかいいんじゃないか?」

「もぐもぐ。ゴクン。はい!はい!ぱふぇというものは甘くて美味しいとか。チーズケーキは喉乾いて大変ですよ。ぱふぇにすべきです!」


「じゃあアーサーはパフェ。アームドはチーズケーキということで。あ、わたしは杏仁豆腐というものでお願いします。」

「しかしいいのか?ジェロが指定した店とは言え、奢ってもらうというのは?」


「ああ見えてジェロはなかなかのお金持ちです。一国を預かってる以上このくらいはしてもらわないと。」

「そうかね。パーシバルはお金を稼ぐ大変さを知らないと見える。」


「!。ジェロ...脅かさないで下さい。わたしは事実しか述べません。確かにお金を稼ぐのは難しい。しかしツテがあるなら話は別です。」

「どゆこと?」

「ジェロほどになれば知り合いがたくさんいて、それを頼りに商売の基礎を築くのはさほど難しいことではないと。」


「確かに。パーシバルのいうことももっともだ。しかしいいのかね?ここで奢ってもらうということはわたしのツテを増やすことでは?」

「でも逆に言えばパーシバルのツテでもあるよね?」

「そういうことです。あっ、杏仁豆腐わたしです。」

かちゃかちゃ。


この町、いや森の飲食店は王都から真北。寂しいところにたっている。

ジェロが贔屓にしていると噂の店。


木をくり抜いてそのまま家にしちゃった!というファンタジーの家。なのだ。

ジェロによると剣のおかげで商売繁盛して困る。だそうだ。

抜いて構わないのか?と思ったが店主はジェロの押しに負けたようだ。


「美味しそうなパンケーキを!ベアーに!」

スッとアーサーがベアーを引き抜いた。


「さて。店主には許可は取った。取ったのだが...。」

「?。なに?」

「代わりに新商品の開発を頼まれてしまった。アーサー王は料理はできるかね?」

「できません!」

「キッパリいうな。少しは悩め!」


「アームド。仕方ないので我々で考えましょう。まず材料です。メニューを見た感じリンゴを使ったデザートはないようです。リンゴはどうですか?」

「パーシバル。リンゴはいささか難易度が高いのではないかな?」


「難易度って料理の?リンゴ料理ってそんなに難しい?」

「アーサー王は知らないかもしれないがリンゴ料理ほどポピュラーで独自性を出すのが難しいものはないよ。」

「むむむ。困りましたね。リンゴならジャムにしてパンケーキに乗せるのもアリかと思いましたが。」


「ならパンケーキの味にも変化をつけなくてはな。」

「パンケーキ...そういえば山に行った時迷ってケーキの家にぶつかったことがあるのですが、そのパンケーキに丁度リンゴジャムがかかってましたよ。」


「!。アーサー。そこによってみましょう。実物があれば店主が再現できるかもしれません。」


「さて、馬車で2日。歩きで半日。やってきました!山の奥!」

「だが流石にこの距離をパンケーキを持って移動してたら腐るんじゃないか?」

「心配ご無用!氷を腐るほど持ってきました!」


『お菓子の家。この先。』


掠れてて殆ど読めないが、お菓子と書いてある


♪〜〜♪〜♪〜〜♪


歌が聞こえる。

「誰かいる?」


♪〜♪〜〜♪〜♪


「あら?お客さんかしら?いらっしゃい。ここはケーキ屋さんよ。」


(ここで買ったケーキパクっちゃダメでしょ!?)


「ケーキならいくらでも作るけど。その代わりお願いを聞いてくれる?」

「はっはー!なんでも言ってくれ!アーサーが頑張るから!」


「って!自分でどうにかしてよ!」

「じゃあ言うね?この林のパンケーキを有名にして欲しいの!あと出来ればこの歌を一緒に。」


林のパンケーキリンゴジャムでぐるぐる

甘々なパンケーキクマさんもお好み


キラキラなパンケーキ金平糖をいれて

くるくるくるくるかき混ぜて


森の暖炉でジュージュー焼いて

最後はみんな夢の中


素敵なすてきなパンケーキの出来上がり!


(これパンケーキの作りかたじゃ?)

「これパンケーキを有名にするだけなら森の飲食店で作って売れば有名にはなるよね?」

「じゃあお願いね。これパンケーキ。好きなだけ持ってっていいよ!」


森の林のパンケーキ。

売れれば有名にはなるよ。

売れなくてもアーサーには無関係。

っていうことにしておいて。

そういえばこの山牛乳どうしてるの?


14本目の剣読了。

Thi・15本目の剣を始めますよろしいですか?

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