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第一話 ドッジボール!?

ただただ退屈な毎日を過ごしていた島村だったが、一人の女の子のお陰?原因?で普通では絶対有り得ないようなことを次々と起こり 学校の日々が彩られていく


僕たちにとっては1週間頑張った達成感とともに明日の土曜日が待ち遠しい金曜日の6限目が終わった後 

‥ だったはずなのに


 「来週のこの時間は自由時間で、このクラスは体育館が割り当ててられているから、クラス全員で何をするか考えておけよー」


6限目が終わった後、授業で使用したチョークや教科書を片付けながらそう言った。この一言はクラスの大半にとっては1週間終わったという喜びがさらに来週が待ち遠しくて楽しみという喜び×喜びで声は出さずとも口角をあげ小さく拳を握りしめているのがちらほら見えた。だが、クラスの陰たちにとっては1週間終わったという喜びが掻き消されるほど、絶望の始まりだった。


‥はぁー‥ クラス全員で遊ぶかー なんで全員で遊ばなきゃいけないんだよ 自由なんだから個人個人で遊べばいいじゃん‥


と、思っているとクラスの最前列の真ん中の席の人が立ち上がり


「帰りの会の時間で、来週何をするか話し合うので少ない時間ですが決めておいてください。」


学級委員の天空さんだクラスの皆は彼女を尊敬しているため大体彼女の言う事も素直に聞く


‥ そう言われても どうせ決めるのはクラスの中でも地位の高い連中だろ 僕が提案したってどうせ一瞬で消されるに決まってる‥


そう考えていると帰りの会になり話し合いが始まり、天空さんが教壇に前に立ち


「それでは、今から来週の金曜日の6限目に何をするかを話し合います。 意見のある方は挙手をして発言してください」


「はーい、俺はバスケがいいと思うぜー」


「私はドッジボールがいいと思う」


などなどいろんな意見が出されて天空さんは黒板に写していった


「もう意見は無いですかー それではこの中から多数決で決めたいと思います。」


結果、ドッジボールとなった。


‥ ドッジボールかぁ‥‥ どうせ僕は動きが遅そうだから1番初めに狙われて 当てられて 外野に行きボールに一度も触れないまま終わる この悪循環の繰り返しだろうな‥


「それではチームを決めます 7人1チームとして4つのチームを作ります。 チーム決めはくじ引きで行いますので、結果は決まり次第 教室の後ろに貼っておきますので見てください。」

 

天空さんは見事な進行ぶりで円滑に決め事を決めていき帰りの会は終わった。教室では帰りの準備をしながら


「一緒のチームになれるといいね!!」


そんな言葉が聞こえ、そんな言葉を僕にかけてくれる人はいる訳もなく クラスがざわついている中 扉を開け玄関に向かい


‥ できれば優しい人が一緒だといいなぁ 負けた時の戦犯にされるのも嫌だし はぁー‥ まぁ、明日読む漫画でも買いに行くかー‥


部屋で1人誰にも邪魔されず 一日中漫画やラノベを読むことが僕の楽しみであり、とりあえずドッヂボールは忘れる事にして、学校から近くの本屋に向かう事にした


本屋へ到着し鼻歌を口ずさみながら軽い足取りで入っていった


‥ 面白い漫画でも無いかなー ‥


漫画が並べられている棚を見ながら歩いていたら、前に人がいる事に気づかず衝突しそうになり 


‥ あっ! 危ない 避けないと‥


相手のカバンに僕の肩が触れてしまい


「すっ すみません」


何か言われるのも嫌だったから顔は見なかったけど、一応謝り、恥ずかしさときまずさがあり急いでその場から立ち去ろうとすると


「あの ちょっと待って」


‥やばいやばいやばい 怒られるのかな ‥


「すみません すみません」


反省している事を相手に理解してもらうために何度も何度も頭を下げていると


「島村くん‥ だよね」


‥僕のこと知ってるの!? ‥


恐る恐る目線を相手の顔に向けると、相手は天空さんだった


‥ なんで何で ここに天空さんがいるの? ‥


動揺があったが、ここで逃げ出すのも悪いし


「‥ うん」


一応。頷いた


「やっぱり! うちのクラスの島村翔くんだよね」


‥ 僕の名前 知ってるんだ ‥


しかもあの天空さんに知ってもらっているとは単純に嬉しかった。


「はっ‥ はい そう‥ そうですけど」


焦りと動揺している事が丸見えの返答をしてしまい少し戸惑っていると


「ここに何か買いにきの?」


天空さんは僕がぶつかってしまった事はもう忘れてるかのように笑顔で訪ねてきた


「‥ え えーと 今日は漫画を買いに来て」


人の目を見て話す事は苦手で 目線を下に向けながら答えると天空さんの手には本が掴まれているのが見え


‥ 天空さん 本持ってる あれだけ完璧な人だから僕には無縁の意味のわからない事がズラズラ書かれている本なんだろうな ‥


といっても、天空さんが読む本は気になってしまう じっくりと見るのは失礼と思ったから一瞬で見ようと思い 瞳だけ本の方へ向けると 


‥ ドッジ? ボール?‥

 

あまりにも意外すぎる本のタイトルに嘘だろと思い二度見してしまったが


‥ ドッジボール  ‥


と、書いてあった。思いもよらない文字に思わず口に出してしまった


「‥ ドッジボール!?」


そう言うと彼女は咄嗟に本を体の後ろに隠し


「これは‥ その‥ 」


天空さんは急に言葉が詰まり


「‥ その   ‥その」


珍しく天空さんの言葉にも動揺がうかがえた


その時、僕の頭の中は一つの考えにたどり着いた


僕の人生において まずドッジボールの本を持ってる人は初めて見る、本の表紙にドッジボールと書いてあったからには多分ドッジボールについての事が詳しく書かれているのだと思う。


‥まさか いやいやそんな事あるか ‥


このタイミングという事は、来週の6限目のドッジボールのため!?    


‥ たった 一時間のためにそこまでするか? ‥


と、僕が悩んでいると


「‥あの!  これね!」


先程、体の後ろに回した本勢いよく僕の前に出してきて


「ドッジボールに勝つための動きとか色々書いてあったね! それで手伝って欲しいの!!」



どうでしたか? もっと読みやすくできるよう頑張ります。

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