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異世界召喚は仲間はずれから  作者: 桂 総司
第1章 主人公、この世界を生き抜く術を学ぶ。
2/18

1話 場所の確認

文字数少ないですかね…次はもう少し増やしてみようかな…

 

「うーん…やっぱり見たことの無い場所だな…食堂に向かおうと思ってたはずなのになあ…?」


 彼がこう言うのにも理由がある。まず一つ目に、とてもじゃないが、いい気配があるとは言えない森が目の前にあること。二つ目に遠くから聞いたことのない動物(・・)の鳴き声が聞こえるからである。


「まずは今持っているものを確認するか…」


 持っていたのは、少量の金とハンカチ、そして着ている制服くらいである。


「まずは街とかを探すべきなのだろうか…それとも、じっとしてた方がいいのか…?」


 そう考えていると、何か悍ましい気配が近付いて来てることに気づいた。


「な、なんだこれは……!」


 彼が見たのは、日本の都会ではまず見ないものだった。いや、田舎でも見れるわけがない。───牙がむき出しで、針のような毛を持っている、この世界で言う、魔物が湊夜の前にいた。

 

(こ…殺される…!)


 湊夜は本能的にそう感じた。そう感じざるを得ないほどの威圧感が、目の前にあった。

 魔物が大きな口を開き、湊夜を喰らおうとする。湊夜の命はすぐに儚く散ると思われたその時だった。


「ていやぁっ!」


 少し掠れた声と共に、魔物は森の方へ吹っ飛んだ。


「おい、そこの人間。魔物だらけのこの樹海の側で何してんだい?」


 そう言ってきたのは、魔物を吹っ飛ばしたばあちゃんだった。


「そ、その、助けて頂きありがとうございます。えと…魔物って何ですか…?」


「お前さん、魔物も知らないでこんな所に来たのかい?それにお前さんからは全然、魔力も覇気も感じねえし…何者だ…?」


「えと…僕の名前は弓長湊夜ゆみながそうやと言います。気がついたらここにいて、困惑してたらさっきのに襲われて…」


 湊夜は震えながら答えた。初めて魔物に向けられた殺気を思い出す。


「ソウヤと言うのか。分かった。そんで、気づいたらここにって…お前さん出身は?」


「えと、日本という国ですが…」


「ニホン…?そのような国は存在しないぞ…?」


「え…?そんな筈は!地図とかは無いですか!?」


「いや、生憎、今は持っていないが…まずは、うちに来てみるか?」


「すいません、宜しくお願いします」


 そう言って、湊夜は、ばあちゃんについて行った。


「あの…名前を聞いても宜しいですか…?」


「ああ、私の名前はメイル・クローズという名だ。クローズ流という、武術の流派なのだが、知らぬか?」


「すいません…知りません…」


「まあまあ有名だとは思ってたんだが…まあいい、着いたぞ」


 そこにあったのは、大きな道場のような建物だった。


『おはようございます!!師匠!!』


 道場中から大きな声が聞こえた。


「ああ、おはようさん。誰か世界地図持ってきてくれ」


 「分かりました。すぐ持ってきます」


 そう言って持ってきてくれたのは、まだ雑用係らしい、メイス・クローズという女の子だった。一緒に飲み物も持ってきてくれたが、飲み物の色が真っ黒なのに、香りがまんま紅茶というカオスなものだった。ばあちゃんは普通に飲んでいる。


「どうして、そんな驚いた顔してるんだ…?まあいいや、地図はこれだが、ニホンなんていう国もしくは街なんてねえぞ?」


(ほんとに無いじゃないか…!)


 まさか本当に無いとは思っていなかった。心のどこかで、此処は外国だと決め付けていたからかも知れない。しかし、これで湊夜は確証した。ここは紛れもなく異世界であるということを…。


「ちなみに、今俺がいるのって、何処なんですか?」


「ああ、ここは人類が住むのには最も困難と言われてる地、魔界マギア大陸だ。そしてここは魔界マギアに一つしかない国家フレールの辺境の村、クローブだ。」


 どうやら、とんでもない場所に飛ばされたらしい…。


次話は、明日までに出したいと思っています。次話は、視点が変わると思います。

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