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異世界召喚は仲間はずれから  作者: 桂 総司
第1章 主人公、この世界を生き抜く術を学ぶ。
1/18

プロローグ

小説初投稿になります。楽しんでいただけたら嬉しいです。

 周りには誰もいなかった。さっきまで1-1の教室にいたはずなのに。いきなり光が爆ぜたと思ったらここにいる。ここはどこだ…?

 彼が、自分がどこにいるのかを分かる筈がない。それは……

 

  異世界──魔界マギアにいるのだから。



 ----------------------------------------


  「やっと4限目が終わったよ…」


 こう呟いたのは、桜崎高校1年の弓長湊夜ゆみながそうやだ。この学校は進路指導重点校と言われ、勉強に力を入れている。そのせいで、授業が眠くてしょうがない。なので、昼前の4限目は、辺りの標高が低い。皆眠そうである。


「ご飯食べたらもうひと眠りしよ…」


 そう言ったあと、誰かが声をかけてきた。


「おいおい、また寝るのかよ」


 湊夜の数少ない友達の1人、館野和たちのかずが話しかけてきた。

 彼はとても体がでかい。その巨体を活かして、空手部の若きエースとして活躍している。そして誰にでも優しい、とても頼りがいのあるいい奴で、皆の人気者である。


「流石に4限目の日本史は眠いよ…」


「確かにな。だがそんな調子だと、単位落とすぞ?」


「うっ…それは言わないでくれ…はぁ、こんな眠いのは今日夜更かししたせいだな…」


「また、ゲーム実況でも見てたのか?」


「そんなとこ」


 そんな、たわいもない話をしていた時、男子3人組が現れた。


「全く、夜更かしは良くないぞ」


 こう言ったのは、このクラスで一番の人気者である、遠山大輝とおやまだいきである。勉強もできて、運動神経も良くて、イケメンだ。とりあえず爆発しよっかと言いたくなるようなスペックである。


「あはは、まあ今日は金曜日だし、と思って夜更かししたのは不味いよね…」


  湊夜はこういったリア充タイプが苦手である。湊夜はどうしてもこういうタイプと合わないらしい。


「明日が休みでも良くねえだろ。これだからお前は平凡なんだよ」


 大輝とよくつるんでる影山一人かげやまひとりだ。影山は大輝とは正反対な性格で、とてもねちっこく、自分より下の者を見るとすぐに見下す。湊夜はこういうタイプも苦手だ。


「所詮は凡人だからな、しょうがねぇって!ハハハハ!」


 そう言って俺を指さし、笑っている人物が影山と良くつるんでいる阿笠龍登あがさりゅうと。湊夜はこいつが一番嫌いだったりする。


「おい、そんな言い方ねえだろ」


「その通りだよ、2人とも」


 そう言って、和と大輝は二人の発言に対して怒る。二人共正義感が強いので、湊夜をたまに庇ってくれるのだが…爆弾落としたのは大輝だと、湊夜は思ったが、ここは耐えて、和と大輝に言う。


「二人共気にしないでいいよ。夜更かしは、程々にすればいいんでしょ?」


 そう言って金を片手に食堂へと向かおうとした時の事である。


「な、なんだこれ!?」


 大輝が叫んだ。慌てて湊夜が後ろを向くと…


「うわっ!?」


 光が爆ぜ、その光にクラス中が包まれた…

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