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3章 「 仲間 ”達” 」

遅れてしまいました。すいません。今回くらいからがやっと調子が出てきました。目をとうしていただけるだけで大変嬉しいです。よろしければ改善点などを教えていただければ反映させていきたいと考えております。

彼女の工房についた。

「ちょっといくらなんでも急ぎすぎです~」

息を切らせて追いかけてくる。差は2秒くらいだ。

「このくらい普通よ。それに色々言ってる割にはちゃんとついてこれているじゃない。」

「これくらい普通で余裕で行けますね。」

腰に手を当てて胸を張って自慢している。さっきの疲れはどこへ?さらにそのポーズが私にはないものを自慢しているように感じてしまう自分が悔しい。

「どうして私の胸を見てるんですか?」

「えっ、いやその.... 」

無意識に胸に目が行っていたらしい。我ながら恥ずかしい。

「あっ、わかった」

ぽんと両手を合わせ、

「私の胸が大きいから羨ましいんでしょう?」

刹那、考えるより先に体が動いた。雷神の如き速さで繰り出されたその手刀はココロの脳天にスナイパーよりも正確に振り下ろされた。


「なんだか家の外が騒がしくないか」

こたつからでて、彼女は外の様子を確認に外へと向かった。

彼女が見たのは親友、雨宮により無抵抗な女性が手刀で吹き飛ばされる瞬間だった。とりあえず雨宮と謎の女性を脇に抱えて家に入る。問題を持ち込むのはたまにあることなので別段気にしない。雨宮がなぜか暴れてる。何か言っているが多分気にする必用のないことだろう。

家に入って謎の女性をこたつにつっこみ、温度を-20度くらいに設定してお茶を入れる。お茶の間に戻るともう回復して雨宮と何か言い争っていた。すごい回復力だな。

すると私に気づいたらしく二人共争うのことをやめた。

「してお前ら、なぜ喧嘩していた。あとお前、名前はなんだ?」

とりあえず聞く。

「私はココロといいます。名前をつけたのは雨宮さんです~」

「!?....つまりこいつを産んでいたのか....雨宮」

「!! 違うっ!全然そんなんじゃないからっ」

「そうですよ~私は雨宮さんの子供じゃないです~」

「....じゃあ何なんだ?」

「この本です」

「え?」

「この本です」

「いや....言葉がわからなかったわけではなくて....」

「本の意思を持つ防衛デバイスみたいなものだってさ」

雨宮が説明してくれる。

要は家にあった本がページが抜けた時にシステムがその衝撃で再起動したらしい。本の心とは中々いい由来だ。さすが雨宮。

「紹介が遅れたが私の名は[ 斎藤静羽 ]という。よろしく頼む」

「こちらこそよろしくお願いします」

いい子そうに見える。しかし一体何故ココロが殴られたのか、事情は聞いておこう。

「それで、なんで喧嘩していた。私には雨宮が一方的に殴ったように見えたが?」

「それは....」

「それはですね~、私が『私の胸が大きいから羨ましいんでしょう?』って言ったら手が降ってきて星が見えて目が覚めたらここで寝てました。」

ふとふり返るとそこに赤くなった顔を隠そうと努力する雨宮がいた。

「胸が私は小さいわよ!大きいのが羨ましいわよ!悪い?」

コイツ開き直ったーーーーーーーーーーー

「まあそのうち大きくなるよ。きっと。」

「私の体は人間換算15歳よ!もう希望も何もないわよ!」

「あなた人間じゃないんですか~」

あ、殴られた。

「と、ところでお前はなんの用でうちに来たんだ?」

話をそらす。

「単刀直入に言うわ。旅に出ましょう。」

雨宮は何かを思い出したかのような動作をした。

「旅?何年ぶりかな?私は別に構わんよお前に好きなだけ付き合ってやる」

びっくりしているな。こんなにあっさりOKをもらえるとは思わなかったんだろう。未来予知でこのことはわかっていた。

「乗り気で嬉しいですねー」

「う、うん」

その時扉を勢いよく開ける音がした。

「その旅に」

「私たちを置いていくとは言わぬであろうな」

久方ぶりに聞く声だった。

斎藤静羽 性質 予知レベル5 停滞レベル3

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