2章 「始まります~」
少々いつもとは違うイメージになるように楽しく書いてみました。
読んでいただけるだけで幸いです。
家を出る。天気は快晴。私の心とは正反対だ。
「私も連れて行ってほしいな~」
声がして振り返る。そこには見たことのない女性が壁にもたれていた。
「あなたは...誰?」
敵という選択肢を頭の中に入れ、気付かれないように自然なしぐさで魔法力を供給する。
「そんなに警戒しなくたっていいよ。僕は戦うために来たわけじゃないからね~」
動きを、読まれているのか。警戒度を一段階上げる。
「そんなに警戒しなくていいよ。僕は君がさっき見つけた本だよ~」
「!!」
「本の心っていうか~壊されないように実体化できるんだよね~」
気付けばつい先ほどまで手元にあった本が消えている。
とりあえず悪意を持っているわけではなさそうだ。
「じゃあ、もしもあなたが本の心なら死を殺す方法も知っているの?」
一番の疑問を投げかける。
「うーん...あれは僕の師匠さんが、書き加えたものでよくわかんないんだよ~」
「そう。それで、あなたはどうしたいの?付いていきたいの?」
「うん!」
まったく元気な奴だと心の底からそう思う。
「確かめたいんだ。ここに書いてあることが、師匠が残したものの正体が...」
笑顔は崩さない。しかし言葉の中には強い意志を感じた。
この顔の裏には嘘はないように思える。
「...まあ、私たちは同じ目標を追いかける仲間ね」
「うん!」
さっきの真剣さが消え再び元気になる。
「ところであんたは名前とかないの?どうやって出てきたの?」
「えーっとねえ...確かページが抜けたときに分離して、名前は忘れた!」
「おい!!ページと一緒に何か大切なもの抜けてないか!」
「大丈夫大丈夫。プログラム的には何か所か抜けてるだけだから~」
「ぜったい大丈夫じゃないよそれは。」
はあ、と溜息をつく。
「名前がないと呼びにくいから、ココロでいい?」
「本の心からだね~いい名前だね~」
気に入ってくれたようだ。
「それじゃあ、だいたいわかるから~さっそくいこ~」
手を引っ張って歩き出す。
「あの本はページ抜けてたところだけど、あなたには問題はないの?」
「うーん......何か大切なこと忘れてる気がするけど......多分問題ないよ~」
「問題ありありだーーー!」
なんだこの元気の塊のような何か
そして思い出す。懐かしい日々のことを。
「あともう一人仲間を連れていくわ。」
「だれ?」
「私の親友」
「ならいいよ~さっそくその子の家まで行こうよ~案内して~」
「わかったわ。こっちよ。」
楽しい旅になったらいいな。そう思う。
楽しんでもらえるよう、目的を内緒にして旅しよう。
早く、迎えに行こう。そう思い足早に手を引いて走り出す。親友の家へと
あらすじ
(/・o・)/{イッショニツレテイッテー] \(・.・\){イイワヨー]
顔文字かけません。
ココロ 属性 「」 「」