3話 家出
リオルから出てきたもの、
それは何処までも深く暗い記憶だった。
リオルは転生者だった。
それも4回転生していた。
でも、どれも辛い記憶で、どれも一つ一つ感情を持っていた。
徳山理緒の人に見てもらえない苦しみ
リス・オルガの自分を利用した人への恨み
七紙梨花の人に裏切られた怒り
リメンクの自分の大切な人が人によって失った悲しみ
リオルはその記憶を見て苦しみ恨み怒り悲しんだ。そしてリオルに残ったのは、人間への深い絶望だけだった。
* * * *
俺は目を覚ました。家族みんなは俺のことを心配してくれた。エマはゴブリンに殺されただけだった。
あれから一週間が過ぎた。あの日のせいか、家族を信じれなくなってしまった。
自分が怖かった。また、エマの時のように殺そうとして殺してしまったら。
時折、鋭利な物を見るとそれを持ち家族に襲いかかろうとしそうになったのも何回もあった。
まるで、自分の体が血の飢えた猛獣みたいだった。
俺がいつ家族を殺してもおかしくなかった。
だから俺は家を出る決意した。
みんなが寝静まっているよる一人の子供が動き出した。着替えや、食べ物をカバンに入れた。
「お父さん、ごめん。これ借りて行くね。」
昔お父さんが使っていた短剣を持った。最後に置き手紙を自分のベッドの上に置き、家を出た。
俺がいつこの家に戻るからわからないから、しっかりと目に焼き付けた。
「今までありがとう………………
行って来ます。」
一人の子供が森の中えと消えて行った。
≪リオル≫
性別 ・ 男
年齢 ・ 8歳
種族 ・ 人族
属性 ・ 無
職業 ・ 子供
[HP] ・ 150/150
[MP] ・ 1000/1000
[攻撃] ・ 6
[防御] ・ 12
[速さ] ・ 19
[筋力] ・ 8
[回避] ・ 10
[精神] ・ 267200
[運勢] ・ ??
スキル
ユニークスキル
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[称号]
【魔神に選ばれた者】【伍回目転生者】【運命に耐えた者】【人間不信】【最強への道】