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運命に溺れた少年(仮)  作者: つたたたこ
1章 リオル旅に出る
2/14

1話 日常

 運命の川の間には、二つの世界が存在していた。科学と政治が発達した世界を地球。そして、剣と魔法が発達した世界をエードと言う。


 この世界は、ほとんど瓜二つの世界である。年、月、週の数え方も同じ。食料も名前は違うが、ほとんど同じ。違うところは、やはり魔力があることだ。


 そして、エードで新しい物語が始まろうとしていた。


  * * * *


 ここは、ラーン大国。エードの世界の中で2番目に大きい国だ。その国の中で一番小さな村の名前がドルフ。そこに農家の家の中でスヤスヤと眠る少年がいた。


 家の中で走る少女がいた。そしてプレートの掛かっている部屋まできてドアを開けて寝ている少年の枕元まで近づき、大きな声で、


「リオル、おっきろー。」


「わぁーーー」


 寝ていた少年が起き上がり耳を押さえ

て、うずくまっていた。


「耳の中が壊れちゃうよ〜。レミルお姉ちゃん。」


「だって、呼んでも来ないんだもの。もうすぐご飯だから、早く来なさいよね。」


 とレミルは、ルリオの部屋から出る。


「はぁ〜」ルリオは、大きくため息をついた。

 

僕の名前は、リオル。農家の子の末っ子だよ。僕の家族は、7人家族。さっきの女の子は、次女のレミルお姉ちゃん。いっつも僕にイタズラして大変なんだ。


「あ、朝ご飯無くなっちゃう。」


 リオルは、走って部屋を出た。



「遅い。私もうすぐ食べ終わっちゃうわよ。」


「こらこら、レミル。あまりリオルをいじめないでくれよ。」


「お母さんは、リオルのこと甘やかししすぎ。たまには、厳しくしないと。」


「おまえは、いつもいじめているだろ。」


「まあまあ、お母さんもういいよ。早くご飯食べたい。」


 彼女が僕のお母さん、ミィール。優しくて、きれいなんだ。


「おい、朝からうるせいぞ!もっとしずかにならないか。」


「ボーダ兄さんのほうが、声がうるさいとおもうよ。」


「なんだと!それが兄にたいして言う言葉なのか、フード!」


「やめてよ!ボーダお兄ちゃん、フードお兄ちゃん。僕が悪かったから、落ち着いてよ。」


 彼らは、僕のお兄ちゃん達。長男のボーダ。力がとても強い。次男のフード。頭がとてもイイ。でも、そのせいでいつも喧嘩しているんだ。


「あははは。うちは、今日も賑やかでいいなぁ。」


「何言っているの、お父さん。お兄ちゃん達の喧嘩を止めるのを手伝ってよ。」


 少し平和ボケしている人は、僕のお父さん、バルクス。僕の自慢のお父さん。強くて、カッコ良くて、いつも家族のために働いてくれるんだ。そんな、お父さんが大好き。


 なんだかんだで、朝ご飯を食べ終わった。



「リオル、エマにエサあげたの?」


「あっ、忘れてた。ありがとう、レイミお姉ちゃん。」


 いつも、僕のことを注意してくれる、長女のレイミお姉ちゃん。お母さんに似てて、綺麗なんだ。


「忘れないで。エマは、貴方しか懐かないんだから。折角、お父さんが飼うことを許してくれたんだから大切にしなさい。」


 そうそう、エマは、僕が拾ったウルフなんだ。最初山の中から見つけたとき、泥だらけで痩せ細っていたんだ。だから、急いでうちに帰って泥を流したんだ。そしたら毛が真っ白だったんだ。どうやら新種らしい。そんなエマをほっとけなかったので、お父さんに許してもらったんだ。


「あんなの、とっとと死ねばいいのに。」


「何かいったかしら?ボダー。」


「いえ、何も言ってません。お姉様。」


 レイミお姉ちゃんは、怒ると凄く怖い。お父さんだって敵わない。


 僕は家を出て、家の後ろに回り犬小屋見たいなものがあった。そこから白い毛が顔をみせた。


「お〜い、エマ遅くなってごめん。お腹空いてただろ。」


「わんっ、わんっ」


「こらこら、くすぐったいだろ。顔から 離れてくれよ。」


 エマにエサを上げたら、満足そうな顔をしていた。


 そして、今日もいつもどうりの日常が始まる。


 お父さんと、お兄ちゃん達は、主に畑仕事。お母さんと、お姉ちゃんたちは、家事や、酪農をしている。


 僕は、エマのエサを探す為に山の中で罠を仕掛けてとっている。あとは、本を読んでいるんだ。本って大好き。知らないことが書かれていて、楽しいんだ。


「よ〜し。今日も頑張るぞー。」


 この時、リオルは知らなかった。目の前まで迫っている運命がこの日常を壊わそうとしていることを。

ヘトヘトです。

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