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誓いの六夜目1
ウィリエール様を正当な方法でここから出して差し上げなければいけない。
「あの幻覚剤が見つかったのは、キリムド様のお部屋です。そして、その場にはランドルフ様がいらしておりました。私はウィリエール様とご一緒したあの日のように――――」
すべて言い終わる前に、ウィリエール様は静かに頷いた。
あの日起こったことをウィリエール様はご存じのはずだ。
「あの日、僕に空き部屋の存在を教えてくれたのは、ランドルフお兄様に乗り移ったキリムドお兄様だったよ」
「あのお部屋には刺激臭がするのです。独特の香りがしていました。恐らく幻覚罪の香りかと思います」
私の目をじっと見つめて来て、そして逸らした。
「悪意があったのは誰だと思う?キリムドお兄様?ランドルフお兄様?」
透明な瞳の中に狂気の光が差す。時折ウィリエール様はこうした表情をなさる。
「ウィリエール様、悪いのは私です。すべてのあやまちは私が招いたものです」
「あやまち」
ウィリエール様とのことも、あやまちには違いない。




