逝く時は連呼して欲しい
掲載日:2025/12/05
「何かお声をかけて上げてください」
医者にそう言われ、婆さんは爺さんの最期が近い事を察した。
(そうかい。爺さん先に逝くんじゃな?)
娘と孫達が爺さんに感謝の気持ちを語る。
ガリガリに痩せ、自分で呼吸も出来ない爺さんにその声は届いているのだろうか?
命が……消える。
「……お母さんも」
「……ええ」
婆さんは爺さんの耳もとで囁いた。
「爺さん。ドピュッ。ほぉらドピュッ〜ドピュッ〜ピュッピュッ!もう我慢しなくていいよ〜。ピュッピュ〜。ドピュッドピュッ!ほら!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ほらほらほら!ドピュッ〜!」
爺さんはカッと目を見開いた。
「……それはイク時のやつ……じゃ……逝ってきます」
爺さんは満足そうに微笑んで旅立った。
勃起しとった。




