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1話

少女の悲鳴が響き渡る。


体感したことのない初めての激痛に少年は声をあげた。つい意識が飛びそうになるが歯を食いしばって耐えた。倒れた時、次にその刃が向くのは、後ろで悲鳴を上げている少女だとわかっていたからだ。


頭をふり、剣によりかかりながらも立ち上がる。


「もう逃げて……あなただけでも」


少女は擦れ、絞り出すように呟いた。その声を聞いた少年は残った力をふるいただせ、剣を前へ向ける。


「大丈夫です。僕が守ります」


目の前には仮面を被った黒尽くめの男達が3人。


哀れむような目で、自分たちを見下ろしている。


心臓が脈打つ。修練であれほど振っていた剣が今は鉛のように重い。敵は完全武装した大人が3人。対する自分は剣もまともにふれない未熟な体の子供1人だ。勝ち目がないのは理解していた。ただ、彼女を守りたいたい。その想いだけで剣をつき動かす。


「うああああああああ」


血反吐を吐きながら鍛錬した日々。未熟ながらも鋭く、決死の一閃は彼の短い生涯の中でも会心の一撃だった。


ただ、ただまだ未熟。子供と大人。体格差はどうしようもない程の埋められない差だった。黒尽くめの男は少年の放った決死の一撃を簡単にいなすと、前のめりで無防備になった胴体を蹴り上げた。


息がつまる。目の前が暗転して、意識が朦朧とする。体が痛い。


「その才、おしいな……」


黒尽くめのそう呟くと、痛みで起き上がれない少年へ近づいてくる。


少女の自分を呼ぶ声が聞こえる。黒尽くめの男が近づいてくる。ひたひたと死が近づいてくるのを感じる。


俺は死ぬのか……。……嫌だ!嫌だ!嫌だ!こんな所で、少女1人守れずに死ぬなんて。誰か、誰か!誰でもいい!力を!彼女を助けるだけの力を俺にくれ!!!!!


----システムオン----

該当条件がみたされました。

一部機能を解除いたします。

突然青色の板が少年の目の前に浮かぶ。


---戦装甲をonにしますか?---


なんでもいい!!彼女を守れる力を僕にくれ!!!!


---承諾---

エラー

一部機能を制限して実装します。


少年の体を蒼い光が包み込む。光が晴れたそこには鈍色の幾何学模様の光を放つ黒の鉄巨人がそこにいた

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