筋肉痛とは恐ろしい
教室に着き、席に着く。
これで少しは筋肉痛が楽になる。
そうして席に着いてしばらくすると、ホームルームが始まる。
「起立」
日直が号令すると、皆立ち上がる。
席が後ろでよかった。
最後尾なので立たなくてもバレない。
バレなければいいのだ。
「礼……着席」
そう言って皆席に着く。
少し離れた席から紅羽が睨んできていた。
まるで、「ちゃんとしなきゃいけないじゃないよ」といった感じの目で訴えかけてきた。
僕は彼女から目をそらす。
まさか見られていたとは。
授業が始まると現代文の朗読を聞いているせいか、急激に眠気が襲ってくる。
これが、ASMRってやつか……。
絶対違うだろうが、誰かの朗読が続き眠気が酷くなる。
僕は耐えきれなくなり、机に突っ伏す。
身体が揺れる。
「起きなよ、誠一」
「……はっ!?」
目が覚めると、皆昼食を食べていた。
どうやら昼休みまで熟睡中だったようだ。
「昼休みだよ、ご飯にしよ」
「あ、あぁ……」
そう言って彼女は自分席から椅子を持ってきて僕の横に置いて座る。
弁当を開く。
肉と野菜のバランスのとれた食事だった。
一方紅羽は野菜中心で、肉は少ししかなかった。
ダイエット中なのだろうか?
それを聞くとデリカシーないとか後で姉妹《二人》にねちねち言われるので黙っておく。
僕は昼食を食べ続けていると、紅羽がじっと見つめてくる。
「なんだよ、人の顔じっと見て」
「……美味しい?」
「あぁ、美味しいぞ……特にこの鶏肉が上手い」
たれと絶妙な焼き加減で外はカリッと、中は柔らかいのが歯ごたえがあっていい。
「そっか……いただきます」
フフっと嬉しそうに笑うと、彼女は自分の昼食に口をつける。
昼休みが終わり、午後の授業が過ぎていき放課後になった。
「それじゃ、部活行ってきま~す」
「おう、行ってこい」
いつもの如く、紅羽は部活動に向かう。
僕はというと、未だに筋肉痛で正直動きたくない。
紅羽が部活が終わって来るまでもうひと眠りするか。
机に突っ伏すと、しばらくして眠りについた。
しばらくして目が覚めると、目の前に誰かいた。
そこには夜の光に照らされ、こちらをじっと見つめている紅羽がいた。
「起きちゃったか~」
「部活終わったのか?」
「うん、一時間くらい前にね~」
「いつからここに居た?」
「内緒♡」
いつもなら日が沈みかけの頃だが、今は少なくともそれ以上たっている。
「来てたなら起こせよ」
「あはは」
そう言って彼女は笑うと、僕らは教室を出ていつものように彼女を送ると自分の家に帰るのだった。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
筋肉痛は皆さんどんな感じですか?
運動した後、どのくらいで来ますか?
僕は運動後に徐々にくるタイプなので誠一の気持ち少しわかります。
数日後も辛いですよね~。
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
表現がおかしい所があるかもしれませんが、温かい目で見てくれると嬉しいです。
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




