地獄の特訓
「はい、休憩ね」
紅羽のスパルタ教育についていくと、その場に倒れ込む。
紅羽は息が少し切れただけだというのに、体力の差を思い知らされる。
「起き上がる、寝ころぶと余計しんどいよ」
言われなくてもわかっている。
急に止まるのは息の回復が遅れる。
僕は何とか立ち上がり、歩いて息を整える。
「はい、もう一本行くよ」
「ちょっと……もう少し……」
「今が頑張り時だよ!!」
そう言って彼女は僕の背中を叩く。
この体力馬鹿め!!
そう思いながら彼女と走る。
「ほい、これで終わり」
そうして地獄の特訓が終了する。
汗で身体中べとべとだ。
「お疲れ様」
紅羽の言葉で今日のメニューは終了する。
なんというか、自分の衰えを理解する。
半年練習をしていないだけでこれほどまで落ちるのか。
「結構まだ体力あるじゃん」
「そうか? 結構落ちてる気がする」
昔は紅羽より少し体力があったが、今では圧倒的な体力差で少し悔しい。
「言っとくけど、私も努力してるからあの頃よりだいぶ体力ついてるから」
僕の気持ちを察してか紅羽は呆れたようにそう言ってくる。
「誠一は体力ある方だよ」
「……もう一本」
「駄目だよ、これ以上は今の誠一にはオーバーワーク」
そう言って彼女は僕のおでこを指ではじく。
「じゃあ、着替えたら迎えにくね……二人とも~、帰るよ~」
二人に声を掛けると、僕らは途中まで一緒に帰った。
家に帰り、全身を洗い風呂に浸かると運動で固まった筋肉がほぐれていく。
とはいっても足をつけているだけだが。
そこですかさずマッサージをする。
固まりきった後だと痛みがとてつもない。
「ふぅ」
ある程度マッサージを終えると、全身に浸かる。
理由としては全身つけると、最悪意識を失いかける。
それ即ち、溺れる可能性があるのだ。
ある程度浸かると僕はさっさと風呂から上がる。
「すっきりした」
そうして時間を見ると、まだ出るまで三十分前になる。
「ストレッチするか」
足を念入りにストレッチする。
そうしていると、インターホンが鳴る。
この時間は両親は仕事で出ているので、僕が出ると三人が来た。
「さっきぶり、お兄ちゃん」
「早くないか?」
「言ったじゃない、迎えに行くって」
「それにしたって早すぎるだろ」
「おじゃましま~す」
そう言って美優ちゃんが中に入ると、紅羽達もそれに続く。
「ほい、これ」
そう言って弁当箱を渡してくる。
「ついでに作っておいた、お義母さんにも了承済み」
「お、おう」
「言っとくけど、ついでだから!!」
「わかったから」
そう言って彼女から弁当を受け取ると、紅羽は当たりを見渡す。
「美優~?」
探すがどこにもいなかった。
「僕の部屋かな、見てくるから紅羽はゆっくりしといて」
「お願い」
そう言われ、僕は自分の部屋へ向かった。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
表現がおかしい所があるかもしれませんが、温かい目で見てくれると嬉しいです。
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




