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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
93/229

参戦


「お待たせ、誠一」

「お疲れ、帰るか」


 そう言って僕らは歩いて帰る。

 定期はと思うだろうが、引き落としなだけで月額にはしていない。

 これを使えば学割やカードの特典で安く乗れるただそれだけだ。

 紅羽の方を見ると、部活に行く前とは違いもう怒っていないようだ。


「どうしたの? 人の顔をじっと見て」

「んや、何でもない」


 何故怒ったか聞くとまた振り出しに戻りそうなので何も言わないでおく。


「でさ、昨日美優が~」


 何気ない話をして帰路に着く。

 

「誠一は、どうして体育祭長距離走出なかったの?」


 急に触れたくあないことをまるで軌道を変えた刃のように突き刺さってきた。

 回避不能の理不尽な質問だった。


「昔ならいざ知らず今は体力落ちてるから皆でやる競技にすればいいかなって」


 正直、真面目にやっている運動部に時々運動している勝てる気がしない。

 個人で負ける可能性の高い勝負をしたくないのだ。


「誠一は、この学校の体育祭の伝統知ってる?」


 知っている。

 この学校で広まっているので、学校で知らない人間などいないだろう。


「知ってるよ」

「ふ~ん」


 紅羽は再び不機嫌になる。

 聞かれた質問に答えただけなのに理不尽な話だ。


「何怒ってるんだよ」

「別に」

「怒ってるだろ」

「怒ってないって言ってるじゃん!!」


 頬を膨らましながら言っても説得力に欠ける。

 体育祭か。

 体育祭の最終走で告白して成功すれば、ずっと一緒に居れるか。

 必ずと書いていないところがみそだな。

 成功すればの話だ。

 結局のところ、成功すればなので成功しなかった場合深手の致命傷を負う。

 諸刃の剣だ。

 よくそんなの出来るよな。


「誠一は私が告白されてもいいの?」


 彼女の言葉に胸が痛む。

 それはそうだ、彼女は人気で誰よりも告白される可能性が高いだろう。

 そのことから目をそらしていたのに、彼女に言われ現実味が一気に襲い掛かってくる。

 否とは言えない。

 だって僕が諦めようとしていたのだから。

 ……違う、本当はこの関係が壊れるのが嫌なだけではないだろうか?

 告白して振られ、仲のいい幼馴染みでいいと、彼女のそばに居られるだけでいいとそう思っているだけではないか?

 色々な感情が混ざり合い、胸が締め付けられる。


「もし、誠一が出ないなら……」

「出るよ」

「……え?」

「聞こえなかったのか、出るって言ってるんだ」


 こんなもやもやになるくらいなら、一位になれば晴れるだろう。

 

「だから、明日から朝ラン付き合ってくれよ」

「……うん!!」

 

 そうして彼女を家に送り終えると自分の家に向かう。

 さて、明日から頑張りますか。

 そう思いながら僕は家に向かって歩き出した。



今回のお話はいかがでしたでしょうか?


 続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。

 表現がおかしい所があるかもしれませんが、温かい目で見てくれると嬉しいです。


 今回も表現について何かあれば指摘してください。

 まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!

 

 ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。

 け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。

 

 まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。

 それではまた次回、よろしくお願いします。

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