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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
90/229

相沢凪咲の決意

「私も誠一さんって呼んでるので……駄目、ですか?」


 僕の手を握る彼女は不安そうに上目遣いでこちらを見つめてくる。


「じゃあ、凪咲ちゃん?」


 そう言うと、彼女の顔がボッとまるで瞬間湯沸かし器のように真っ赤になる。


「あ、えっと……うぅ……」


 どぎまぎしながらアワアワすると、やがてコクリと頷く。


「やっぱりやめとく?」

「辞めとかないです」


 即答であった。

 僕が言い終わると同時に彼女は強めな口調で言い放った。


「あの、誠一さん」

「何? 凪咲ちゃん」

「えへへぇ~」


 今度は幸せそうな満面の笑みだった。

 正直、意味が全く分からない。

 そう言って彼女に別れを告げ、家に帰宅する。


「今日は楽しかったです。 今度は誠一さんのお勧めの映画を教えてください」


 レインを見ると、凪咲ちゃんからメッセージが送られてきていた。


「こっちこそ楽しかったよ、また今度行こうね」


 そう送ると「またよろしくお願いします」と書かれたスタンプが送られてきた。

 今日は楽しかった。

 感想を言い合えるのはなんとも言えない嬉しさが込み上げてくる。

 いつもは1人で行く映画だが、誰かと行くのは楽しいな……。

 そんなことを思いながら僕は就寝するのだった。


☆★☆★


 今日の私、大丈夫だったよね!?

 スマホを見ながら、私事相沢凪咲は自問自答を繰り返す。

 服も可愛いって思ってもらえたかな!?

 言動も何かおかしなこと言ってないかな!?

 あ~、思い返すだけでも……。


「~~~~!!」


 枕に顔を埋め、叫ぶ。


「なんで、あんなこと言ったんだ~!!」


 下の名前で呼んでほしいは流石に攻めすぎではないだろうかと思う。

 いや、確かに紅羽さんやみ~ちゃんは下の名前で呼ばれているが、彼女達は誠一さんの幼馴染なので当たり前だ。

 それに比べて私は知り合って間もない。

 

「もっと早くに出会えてたら……」

 

 せめて一年の時に彼に出会えていればと思うが、過ぎ去ってしまった時間を言っても仕方ない。

 敵は、強大だ。

 幼馴染の紅羽さん……美優ちゃんの話によれば、一度告白されているそうだ。

 文武両道才色兼備……そしてクラスの人気者だ。

 中学時代も何度か会ったことはあるが、高校に入ってさらに彼女は大人びて何より誠一さんの隣にいるのだ。

 最近では紅羽さんが誠一さんに迫っているらしい。

 っというのも彼女は小さいころから誠一さんの事が好きだそうだ。

 なら、なんで断ったか疑問に残るが、今はそんなことはどうでもいい。



「諦めちゃ、駄目だよね!?」


 諦めたらそこできっと恋《試合》は終了する。

 でもあきらめたくない。

 初恋なのだから。

 

 

今回のお話はいかがでしたでしょうか?


 続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。

 特に今回、切る間違えたかもしれません。


 今回も表現について何かあれば指摘してください。

 まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!

 

 ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。

 け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。

 

 まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。

 それではまた次回、よろしくお願いします。

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