6月6日
初めに
6月3日の日曜日と6月4日日曜日と勘違いしておりました。
本当は前回の話は6月4日です申し訳ございません
何気ない日が続き火曜日になる。
「ねぇねぇ、誠一~」
「なんだよ」
「なんでもな~い」
ほぼ毎日これの繰り返しだ。
紅羽が行くまでの間、ずっと無言が続くと決まって彼女はそう言い放つ。
普通、会話がなければ気まずい。
「何か話さなければ」とか何かを話さないとシーンとなってそれまでの雰囲気が一気に打ち壊されてしまう。
だが、僕らにはそれはない。
元々、僕らはそんなに話す方じゃない。
むしろ、こういう方が自然体だ。
紅羽だって、僕が話しかけたり他の人が話しかけない限りは基本、誰とも話すことはない。
それでいいと思う。
話さないと気まずくなる関係なら、元から合わせる必要などないと僕は思う。
そう思えば、そういうのに合わせられる紅羽は凄いと思う。
だからこそ人気なのだが。
大抵の人は無理に相手に合わせて精神的に擦り減ったり、疲れたりする。
だが、紅羽は違う。
無理に繕ったりしない。
素の彼女で皆の人気者なのだ。
それに比べて僕は未だに海斗以外とはまともに話せていない。
っというのも紅羽に近づきたいが為に仲良くしてくる奴が多いのだ。
彼らは僕を紅羽となるための踏み台としか彼らは見ていない。
「そう思えば、紅羽って凄いよな」
「え、何が?」
「いや、本当に人気だよなって思って」
「ふっふっふっ、凄いでしょ」
ふふん♪っと椅子のもたれに顔を乗せて鼻を鳴らす。
その姿が可愛くて少しドキッとしてしまった。
「ん? どうしたの?」
「……何でもない」
「紅羽~、先輩が呼んでるよ~」
方向をを見ると月島先輩がこちらに手を振っていた。
「なんだろ、ちょっと行ってくるね」
「行ってら~」
紅羽にそう言うと、月島先輩の方へ向かう。
「誠一~、ちょっといい~?」
僕?
「やあ、中村君」
「何が御用でしょうか?」
「うん、率直に言うと女子テニスのマネージャーをしないか?」
「……は?」「はぁ!?」
「な、何言ってるんですか? 誠一は男子ですよ?」
「君は私を馬鹿にしているのか? 別にいいじゃないか、男子が女子テニスのマネージャーになっても」
よくねえよ。
そんなのになった場合、男子に呪いを掛けられかねない。
「よくないですよ、誠一はスケベですし!! この前だって……むぅ!?」
僕は急いで口を塞ぐ。
こういう時の彼女はどんな爆弾を投下するかわからない。
下手したら教室内の立場がなくなるどころか、最悪社会的に抹殺されるかもしれない。
「何!?」
「ここ教室、言葉選べよ」
そう言うと、彼女はここが教室だと忘れていたようで顔を真っ赤にする。
「先輩、私は反対です!!」
「僕もなる気はありません」
僕と紅羽がそういうと、彼女は両手を上げる。
「わかったわかった、だけどいつでも気が変わったら言ってくれ」
そう言って彼女は教室を去っていく。
男子と女子、両陣営からの視線が痛い。
「ごめんね皆、先輩ああいう揶揄い得意だから」
紅羽がそう言うと、痛い視線が彼女に向けられる。
流石にそれは無理がある気が……。
「……だよな」「冗談か~」「ふん、つまらん」等の声が聞こえる。
それとつまらんっていった奴顔覚えたからな!!
そうして、皆は先程のような感じでそれぞれで話している。
なんというか、これでいいのだろうか?
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




