幼馴染みとモーニング
「「本当に申し訳ございませんでした」」
二人は相当絞られたのだろう、まだ開店して間もないというのに疲れ切っていた。
「二人も反省していることだし、許してくれないかしら」
「僕達は別に怒ってませんよ、な?」
正直、個性的なだけで面白いと思った。
紅羽は僕の言葉に頷く。
「そう、ならよかった」
ほっとしてように胸を撫でおろすと紅羽さん達を見る。
「ちゃんとおもてなししなさい」
「了解であります!!」
紅羽さんは指先までびっしりと敬礼すると、夕実さんは再び不機嫌そうな顔をする。
その顔を見て、紅羽さんは再び冷や汗を流している。
怖いならやらなきゃいいのに。
そう思っていると、夕実さんは深く溜息を吐き奥に入っていく。
「それじゃ、料理を作ってくる」
「おう、頑張れ~」
そういって男性は奥の部屋に戻っていく。
しばらくして、奥から夕実さんが運んでくる。
「お待たせしました、モーニングセットです」
「それじゃ、美味しくなる魔法を掛けますね……二人とも、私に続いてね」
そう言って彼女は両手でハートマークを作る。
続くように僕達も両手でハートを作る。
「美味しくなる、美味しくな~る!!」
「「美味しくなる、美味しくな~る!!」」
なんか、違う気がするが勢いで言ってしまった。
本当は「美味しくな~れ、美味しくな~れ」のはずだ。
「萌えろ萌えろ!! きゅ~ん!!」
「「萌えろ萌えろ!! きゅ~ん!!」」
何だろ、何かが燃えそうな雰囲気だった。
紅羽さんの背中に炎が宿ったかのような感覚がした。
「小さい!! 萌えろ、萌えろ、きゅ~ん!!」
「「萌えろ萌えろ、きゅ~ん!!」」
なんで注意されているんだろう。
そう思いながら僕達は大声で言い直す。
「きゅ~ん!!」
「「きゅ~ん!!」」
「はい、美味しくなった~……召し上がれ~」
どう考えても可愛くて萌えるというよりは、何かが燃えあがる熱血漢があった。
「メイド喫茶って熱いのね~」
違うぞ紅羽……僕の知っているメイド喫茶はこんなんじゃない。
いや、最近のアニメで冥土喫茶とか言うアニメがあったが、ここはそんな感じで異質極まりない。
「それじゃ、何かあれば呼んでね~」
そう言って彼女は次のお客さんの対応に向かっていった。
「何だか元気な人だね~」
「確かに」
明るい感じでこの店が人気の理由が少しわかった気がする。
作り物ではなく、純粋に楽しんでいるような気がするのだ。
「それじゃ、食べよっか」
「そうだね」
そう言って僕達は本日二度目の朝食を食べるのだった。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
これも試練ですね!!
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




