幼馴染み妹の襲来
次の日の朝……。
ガチャっと音が鳴った。
「こんにちわ~」
「いらっしゃい美優ちゃん、誠一なら部屋にいるから」
「は~い」
そう言うと、階段を上がってくる音が聞こえる。
「お兄ちゃん、入るよ~?」
ノックすると、美優ちゃんが入ってくる。
「んで、あんな脅迫文を送ってきて、何の御用?」
「脅迫なんて、酷いな~。 お願いしただけだよ」
「それで、何の用?」
「いや、お姉ちゃんから聞いたんだけど、今度お兄ちゃんと遊びに行くらしいじゃん」
「うん、だからいいものあげようと思って」
そう言って彼女は二枚のチケットを見せてくる。
それは博物館のチケットだった。
「これ、あげる~……学校の友達がその日に用事があっていけないらしくて譲ってもらった」
「6月の3だね、わかった」
タダでいける分にはありがたい。
だけど、それだけで彼女がここに来る理由がわからなかった。
「お兄ちゃん一つ聞きたいんだけどさ」
「うん?」
「好きな人っている? あ、他意はないから」
「好きな人か……」
かつては紅羽のことが好きだとはっきりしていたのだが、今はどうなのだろう。
「昔、お姉ちゃんに告白したらしいけど、もう告白しないの?」
「う~ん、あれでダメなら諦めようって決めてたから、もうしないかな」
「なんで? 好きだったんでしょ?」
「だって紅羽は可愛いし、人気者で僕なんかじゃ釣り合わないよ」
その言葉に、彼女は少しムッとした表情でこちらを見てくる。
気に障るようなことは何も言ってないはずだ。
「どうしたの?」
「何でもない、それよりデートに向けて作戦を練るよ!!」
そう言って彼女は紙を取り出す。
そこには予定がびっしりと書かれていた。
「えっと、デート?」
「そうデート」
「遊びに行くだけだよね?」
「それをデートて言うの!! 何度言わせるの!!」
怒られてしまった。
とても理不尽である。
「まずこれ、周りにある人気のお店のリスト」
「えっと、その場じゃ駄目なの?」
「だからお兄ちゃんはモテないんだよ、デートという戦いは戦う前から始まっているんだよ!!」
ひでぇ言われよう。
別にその場でいいと思うのだが。
実際、その場の雰囲気で食べたい物は変わるし、行きたいところが変わるはずだ。
「はぁ~、お兄ちゃんに期待した私がバカだったよ」
「酷い言われようだ」
「それじゃ、こことこことここなんてどう?」
「ここか……ってちょっと待て」
そう言って6月3日の遊びに行くルートを決めるのだった。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
これも試練ですね!!
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




