幼馴染みは……
「え、どういうことですか?」
「だから君は今日はオフ、聞いてるよ君休息日の日にも練習してるでしょ」
次の日の練習時間、紅羽は月島に呼ばれると呆れたように言われた。
「別に、オフってだけで別によくないですか?」
「だとしても、紅羽はやりすぎだ……これは部長命令だから、さぁ帰った帰った」
そう言って彼女をコートから出す。
紅羽は不満そうにしながらも、コートを後にして着替えると誠一の元へ向かう。
「誠一、何か言ったでしょ」
彼の待つ図書室へ向かうと、開口一番彼女は不満そうに吐き捨てる。
誠一はそんな彼女を見て深く溜息を吐く。
「別に……ただ少し心配だから相談しただけさ」
そう、誠一の目的は強制的に休みを取らせることだった。
「それじゃあ帰るか……そうだ、月島先輩から伝言だけど、もし次オフの日に練習したら次の試合は出さないからだとさ」
「え、なんで!?」
「っという事で大人しく明日から練習にだけ精を出すことだね」
そう言う、誠一は紅羽を置いて歩き出す。
紅羽もぶぅ~っと唸りながら彼を追いかける。
「ねぇ、なんで駄目なの?」
「言っただろ、無理しすぎだって」
「私、そんなに無理してないもん」
「……何か焦ってる?」
誠一の言葉に紅羽立ち止まる。
「昔の約束を果たしたいのは分かるが、怪我でもしたら本末転倒じゃないか」
誠一は、俯いている紅羽にそう言うと紅羽はイラついたように彼を睨みつける。
「じゃあ、どうしたらいいのよ!!」
紅羽にとって彼女との約束は部活動をするうえで目標だった。
月島先輩はクラブチーム時代から彼女と共にしてきたのだ。
彼女と共に全中やインターハイを目標にやってきたのだ。
「焦る気持ちはわかる、だけど君も知っているはずだ。 焦りは怪我の火種だという事を」
身体能力を上げたいのは分かるが、必要以上は非効率で最悪低下につながる所を嫌という程見てきた。
スポーツをしている以上、怪我の可能性からは逃れられない。
だけど、怪我は自分に一生の爪痕を残す。
スポーツマン人生は短い。
特にテニスは僕が知っている選手でも30代前後が限界だ。
それよりその後の人生の方が長い。
誠一は彼女に万一が無いようにと心配してそう言い放つ。
「……一人で帰る」
そう言って紅羽は走り出した。
全く、世話のかかる子だな。
僕は彼女から距離を置いて歩く。
「ついてこないで」
「帰り道が一緒なんだから仕方ないだろ」
そう言うと、いつもと違う方向に紅羽は歩き出す。
誠一もそれについていく。
「なんでついてくるのよ!! ストーカーなの!?」
「仕方ないだろ、心配なんだから」
「お節介なのよ!!」
そう言うと、紅羽は誠一の顔を見て目を見開く。
「ちがっ、私……!!」
紅羽はそう言うと、どうしていいかわからず走り出した。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
これも試練ですね!!
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




