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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
63/229

不健全で良好な関係性

「なぁ、美優たん」

「どうしたの? 気持ちの悪い言い方のお姉ちゃん」

「誰かお姉ちゃんか、なんで膝の上にいるの?」


 美優ちゃんはどうしてか僕の膝の上に腰かけ、ご飯を食べている。

 重いんだけど。


「ん~、なんとなく? お兄ちゃんだってあるでしょ? なんとなくすること、そんな感じだよ」


 なんとなくで僕の膝に座る事なんてあろうか?

 否、無い。

 そう言いながら、もぐもぐとリスのようにご飯を食べている。

 ご飯を食べながら、皆の視線が痛い。

 

「美優ちゃん、離れてくれないかな?」

「え~、ヤダ」

「お願い、ジュース奢ったげるから」


 そう言うと、彼女はジトっと僕の方を見てくる。

 何か気に障る事でも言っただろうか?


「お兄ちゃん、そう言えば私が言うこと聞く都合のいい女だと思ってるの?」


 この言い方、どうにかならないかな?

 ほら見てみろ、日和や高田さん、その他の女子が引いている。


「お願い、美優ちゃん」


 僕がお願い気味にそう言うと、気持ちを察してくれたのか美優ちゃんは僕の膝の上から降りて横に座る。

 それでも、数人の視線が僕に向かって四方八方降り注いでいる。

 皆、そんな目で見ないでくれ。

 

 そうしていると、紅羽と月島先輩が戻ってきた。

 二人の方を見ると、先程の喧噪もなく仲良さそうに話していた。 

 どうやら、きちんと話し合えたようで彼女の表情は晴れやかな感じで僕も胸を撫でおろす。


「なんだい、この雰囲気は」

「さぁ? なんででしょうね~?」


 僕の方を見ながらニヤニヤしている美優ちゃん、君が原因だからね?  


「あ~、疲れた~、紅羽~もみもみして~」


 月島さんはシーツに寝ころぶと、甘えるような声で言うと呆れたような表情で紅羽は先輩のマッサージをする。


「んっ……そこ……気持ちいい……」


 僕の周りはどうなっているのだろう。

 月島先輩の言い方はとっても変な感じがする。


「先ぱ~い、会場にスケベ~がいるので声を抑えてくださ~い」


 ニッコリこちらを見ながら笑顔で言う彼女はそれはそれは怖かった。

 

「だって、紅羽のマッサージとても上手くて思わず声が出ちゃうんだも~ん」


 この人、本当に同一人物か?

 僕の知る月島先輩とは似ても似つかない光景に思考が追いつかない。

 

「紅羽~、控え2に入ったよ~三番だって」

「うん、わかった~」

「月島先輩も五番の控え2でした」

「わかった」


 そう言うと、月島先輩と紅羽は毛布を取り出す。


「控えに入ったら起こしてくれ」

「は~い」


 連絡係の子がそう言って戻っていくと、月島先輩は毛布にくるまって目を瞑ってスヤスヤと眠り始めた。


今回のお話はいかがでしたでしょうか?


 続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。

 これも試練ですね!!

 

 今回も表現について何かあれば指摘してください。

 まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!

 

 ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。

 け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。

 

 まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。

 それではまた次回、よろしくお願いします。

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