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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
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紅羽の嫌いな人

「やっほ、来たよ紅羽」

「お~、日和ちゃんに郡ちゃん来てくれたんだ~」

「そりゃ、仲のいい同級生の応援に行くのは当然だよ~」


 そう言うと、同期の女の子が呼びに来る。


「紅羽~、試合~」


 まだほんの15分ほどなのにもう試合が終わって紅羽の番が来た。


「早くない!?」


 彼女の言葉もわかる。

 一試合大体三十分位が早い終わりだ。

 15分ともなれば圧倒的に手も足も出ない場合しかない。

 

「それじゃあ、行きますか」


 そう言って鞄を持とうとする彼女の代わりに鞄を持つ。


「途中まで、持っていくよ」

「恥ずかしいから、自分で持っていく!!」

「遠慮するなよ」

「いいから!!」


 そう言って彼女は自身の鞄を僕から強引に奪い取る。

 何か不味かっただろうか?

 荷物持ちとして役に立ちたかっただけなのだが。

 そう言って僕は紅羽の試合するコートへ向かうと、相手選手は既に来ていた。


「暁さんか、今日はここまでかな」


 何を言っているのか聞こえないが、紅羽は不快そうな表情をしているのできっと彼女の気に入らない事でも言われたに違いない。

 そうして紅羽の試合が始まる。

 試合はあっさりだった。

 紅羽が一方的にそれでいて……相手が初めからやる気がなかった。

 闘志というものがまるで感じられなかった。

 

 きっと先程の言葉は、紅羽の嫌いな初めから諦めたような言葉だったのだ。

 試合が終わると向こうの選手は握手を求めてくるが、彼女はそのまま鞄にラケットをしまいコートを出ていく。

 他の高校の子は態度が悪いとか何とか言っている。


「紅羽、今のはないよ」

 

 月島先輩がそう言うが、紅羽は納得がいかない顔でソッポを向く。

 月島先輩はそれが許せないのか、彼女を睨みつける。


「あんた!!」


 そう言って詰め寄ろうとする月島先輩を制止する。

 

「ここは、僕に任せてくれませんか?」

「これは私達の問題だよ?」

「わかってます」


 これは僕が首を突っ込むべきではない事も承知の上でやっているのだ。

 僕の目を見て月島先輩は引き下がる。


「後で話すからね」


 そう言って彼女は自分の前の試合を見に行った。


「紅羽、お疲れ様」


 そう言って鞄を持とうとすると、彼女はそのまま走って拠点へ向かう。


「おい、紅羽」


 彼女は拠点に着くと、その場に蹲ってしまった。

 こうなっては、彼女は絶対に動かないし、何も話さないだろう。


「お姉ちゃん、どうしたの?」

「何でもないよ、それより少し席を外してもらえる?」


 心配そうな美優ちゃんに話せば彼女の事だ、きつい言い方をして余計に面倒になるのは目に見えている。


「それじゃ、昼ご飯買いに行くけど何かいる?」

「それじゃ、たらこおにぎりで」

「わかった~、そっちの二人もついて来てもらえますか?」


 そうして紅羽のことが心配で着いてきた日和と高田さんに美優ちゃんがそう言うと二人は頷き、僕たち二人にさせてくれた。






今回のお話はいかがでしたでしょうか?


 続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。

 これも試練ですね!!

 紅羽ちゃんの気持ち、僕も経験があるのでなんとなくわかる気がします。


 今回も表現について何かあれば指摘してください。

 まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!

 

 ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。

 け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。

 

 まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。

 それではまた次回、よろしくお願いします。

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