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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
53/229

寄り道

「なんか、誠一とここを通って帰るの久しぶりかも」

「一か月ぶりか……」


 つい先日まで満開だった桜の木は散り、寂し気な雰囲気が辺りを包んでいる。


「誠一」

「うん?」

「ごめんね、部活行く前にあんなこと言っちゃって」


 彼女は申し訳なさそうな顔でこちらの顔を除いてくる。

 

「怒ってる理由を聞いてもいい?」


 正直、彼女の怒っている理由が全く理解できなかった。

 もしかしたら、気が付かないところで彼女を傷つけていたのかもしれない。

 そうならば、謝るのは彼女ではなく僕だ。


「それは、内緒」

「なんだよ、それ」


 謝っているのに、理由を教えてくれないのか。

 何ともまぁ、訳の分からない話だ。

 

「これあげるから、許して」

 

 彼女は鞄から飴を出す。

 子供か!!

 

「許さないから教えてくれ」

「黙秘権を行使します」


 そう言って彼女は両手人差し指でバッテンを作り、口に当てる。

 

「言いなさい」

「やだ」

「なんで?」

「嫌だから嫌なの」


 何とも理不尽な事である。

 謝られ、怒られた理由も知らされないまま解決しない迷宮入りとは。


「はい、これでこの話はおしまい」


 勝手に終わらされてしまった。

 まぁ、これ以上問い詰めたところで、彼女は絶対に言わないだろう。


「勝手だな」

「うん、私が謝りたかっただけだもん」


 それは、謝罪というのだろうか?


「理由も言わず、ただ一方的に言うのが謝りというのか?」

「うん」


 言い切りやがった。

 

「本選の日はいけそう?」

「いつだっけ?」

「うんっと、5月5日」

「ごめん、バイト入れてしまった」

「そっか、残念」


 紅羽は悲しそうな顔をする。

 当然来てくれるものだと思っていたので、ショックも大きいようだ。

 何とか、休ませてもらうか。

 もう近いし、流石に無理だとは思うが紅羽の為だ。

 頼めるだけ、頼んでみよう。


「応援してるぞ」

「うん、頑張る」


 そう言うと、公園を出ると彼女はいつもと違う方向へ歩き出す。


「ラーメン行かない?」

「ゴチになります!!」

「……普通、逆じゃない?」

「金があればバイトなんてしてない」

「確かに……いいよ、今日は奢ったげる」


 そう言って彼女は笑うと、僕達は中に入っていく。

 

「二人、テーブルでお願いします」


 紅羽がそう言うと、店員さんに案内されテーブル席に座る。


「何にしようかな~」


 紅羽はルンルンとメニューをまるで本を読むかのようにじっくり見ている。


「誠一は何にするの?」

「僕はこのチャーハンセットかな」

「チャーハンセットか、それじゃあ私はエビピラフとラーメン特盛にしようかな」


 そう言うと、彼女は「すみませーん」と店員さんに声を掛ける。

 何度もボタンを押せと言ってるのに……。


「チャーハンセットと、エビピラフとラーメン特盛でお願いします」


 そう言うと、店員さんは確認を取ると厨房に入っていった。


 





 今回のお話はいかがでしたでしょうか?


 自分的には少し迷走してる感が否めません。

 おかしな点がないかなって思えば思う程、訳が分からなくなってきます。


 今回も表現についておかしな点があるかもです。

 指摘してください。

 まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!

 

 ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。

 け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。

 

 まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。

 それではまた次回、よろしくお願いします。

 

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