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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
44/229

相沢凪咲と凡ミス

次の日の朝

 紅羽の家に着き、インターホンを鳴らす。

 

「は~い」


 ……ん?

 

 インターホン越しに聞こえた声は紅羽でも美優ちゃんでも青羽さんのものでもなかった。

 そっと、扉が開かれると美優ちゃんと同じ身長の黒髪にセミロングの女の子が現れる。


「な、何か御用でしょうか?」


 人見知りなのか、扉に顔を半分隠しながらこちらをじっと見てくる。

 その姿は、小動物的な感じで庇護欲をそそられる。


「あ~、美優ちゃんいる?」

「あ、も、もしかして、み~ちゃんが言っていたお兄ちゃんさんですか?」


 お兄ちゃんさんって初めて聞いた気がする。

 それに、言っていたという言葉が凄く気になった。 


「はい、お兄ちゃんさんです……君は?」

「あ、相沢(あいざわ)……凪咲(なぎさ)……っていいます」

「よろしく、相沢さん。 僕の名前は中村誠一っていうんだ」

「はい、よ、よろしくお願いします……」

「美優ちゃんはいる?」

「えっと、筋肉痛で少し動けないから運んでくれる人を呼ぶって」

「ほほう……」


 美優ちゃん、やっぱり僕に運ばせる気だったか。


「相沢さんは今日はどうしてこの家に?」

「えっと、美優ちゃん日本橋のアニメイトに誘われてて」


 ……ん?

 僕は連れがいるなんて一言も聞いてないんだけど。

 初耳も初耳だ


「おっと奇遇、僕も美優ちゃんに今日連れてけって誘われてるんだ」

「そ、そうなんですか!?」

「うん、相沢さんも何か聞いてない?」


 そう言うと、彼女は首を左右に振る。

 きっと、初めから何人かで行くつもりだったのだろう。 

 それならそれで言ってほしかったものだが。


「美優ちゃんは今どこに?」

「部屋……」

「わかった」


 こうなれば、直接聞くしかない。

 僕は階段を上がり、美優♡と書かれた看板を掲げている美優ちゃんの部屋に入る。


「美優ちゃん、どういうことか説め……」


 ここで気づく、ノックをしていないことに。

 そしてそれに追撃を繰り出すかのように、彼女は着替え中だった。

 

 なんてタイミングの悪い。

 まぁ、僕が悪いんだけど。

 

「あ、えっと、その……」


 何を言えばいいのか。

 駄目だ、何を言った所で弁解の余地は皆無だ。


「お兄ちゃ~ん?」


 蔑むような視線……まるで氷づかせるような冷たい視線ととても女子が出す声とは思えないほど低い声で僕に言う。

 本当に、凍るような視線ってあるんだな~。

 って違う違うそうじゃない!!

 前の時のように、仕方ないではない。

 今回の場合は、きちっと対応すれば回避できたことだ。

 その目をされても文句は言えない。


「その、失礼しました~」


 そう言って僕は彼女の視線に耐えながら、そっと扉を閉めるのだった。


 

 今回のお話はいかがでしたでしょうか?


 ちょっと今回も自分で書いていて、少し単調かなと思いました。

 表現が難しいですね。

 

 こうしたらいいよとかアドバイスをしていただけると、取り入れながら頑張っていきたいと思います。

 

 ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。

 け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。

 

 まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。

 それではまた次回、よろしくお願いします。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] あ、またキャラ増えた。
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