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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
41/229

決着

 次に彼女のサービスゲームになった。

 ここからが、美優ちゃんの最難関だ。

 彼女がサーブを放つ。

 紅羽とは違い、回転を重視したサーブだ。

 サーブには種類がある。

 純粋に強く当て、そのまま放つフラット。

 縦回転に打つスピンサーブ。

 横からラケットの面を当て球が曲がるカットサーブ……別名スライスサーブだ。

  

 これらを主に組み合してサーブが出来る。

 彼女の場合はキックサーブ……スピンサーブとスライスサーブの中間地点の打点で打つサーブだ。

 これの特徴は、着地して跳ね上がる時に逆に跳ね上がるのだ。

 つまり、右利きがそれを真ん中のサービスラインに打つと相手が右利きの場合は必然的にバックサイドを取られる。

 美優ちゃんは打ち辛そうだ。

 かといってライジングで打てるスピードじゃない。

 綾辻さんはサーブを打つと同時に前に出る。

 美優ちゃんが、この球苦手なのを知っているからだ 


「ふん!!」

 

 力いっぱい込めた球を放つが、彼女に合されてボレーで決められる。


「相変わらず、これ苦手みたいやの」


 そう言って彼女は次のサーブに移る。

 彼女が再びサーブを放つ瞬間、彼女は左による。

 回り込んでフォアで打つつもりだ。

 しかし、彼女の行動とは裏腹にセンターよりのサービスラインにフラットサーブを放たれる。


 美優ちゃんは不意を突かれ、サービスエースが決まる。

 以前にも増して精度が上がってる……。

 本来、それぞれフォームが異なることが多い。

 同じにすれば、確かに相手にわかりにくいが打点がずれる可能性が高いので普通は分ける。

 だが、今の彼女は全く同じに見えた。


「甘いで」


 美優ちゃんの思考を見透かしたように綾辻さんはそういう。

 バックに打たれれば前に出られ、回り込もうとすれば逆の早いのが飛んでくる。

 今の、しかもブランクのある美優ちゃんに勝てる相手じゃない。

 そうして、サービスゲームを取られ一対一になる。

 こうなれば、彼女が勝つ道は一つ。

 サービスゲームを取り続ける事しかない。

 しかし、そう甘くはない。

 美優ちゃんはこれといった決め手がない。

 一方綾辻さんはサービスゲームで決め手がある。

 次のゲームはギリギリだったが、綾辻さんがとった。

 1-2。

 次のゲームは綾辻さんのサーブだ。

 結局美優ちゃんは何もできずに3-1で綾辻さんが勝った。


「ありがとうございました」「ありがとうございました」


 互いに例を言うと、ベンチに戻る。


「ちょっとトイレ」

 

 ベンチにラケットを置き、そういうと美優ちゃんはコートから出ていく。

 美優ちゃんは負けず嫌いだ。

 きっと悔しくて泣いてしまいそうなので、出ていったのだろう。


 今回の作品はいかがでしたでしょうか?

 

 おかしな点があればご指摘いただけると幸いです。


 書いてて思ったことは、「あれ、急にスポ根になってない!?」って思いましたが、後には引けず続いていますが、恋愛です!!

 もう少しお付き合いいただけると嬉しいです。

 あと一話でこの二人の試合が終わり、プラス四話の計五話でこの日は終わる予定です。


 多数問題があるでしょうが、少しずつ直していきますので皆さん応援よろしくお願いします!!


 よろしければ、ブクマや評価とレビュー?というものをしていただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。

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