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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
26/229

幼馴染みのお疲れ様会


「お待たせ~」


 紅羽が制服に着替えてこっちにやってくる。


「いいのか? 部活仲間と帰らなくて」

「私が無理して誘ったんだもん、そんなことは出来ないよ」


 グ~っと僕のお腹が鳴る。

 紅羽と僕は顔を見合わせる。


「あはは、なんで試合していない誠一がお腹空いてるのよ」

「仕方ないだろう? 紅羽の弁当とおにぎりしか食ってないんだから」

「それじゃ、ご飯食べにいこっか……誠一のおごりで」

「……まぁ、いいけど」


 冗談で言ったのだろう、彼女は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしている。


「紅羽は今日、頑張ったしな」

「……ふ~ん、それじゃあお言葉に甘えますかな」


 そう言って彼女と帰路に着く。


「誠一」

「うん?」

「今日は応援ありがと」


 そう言って笑う彼女の顔はとっても可愛かった。

 彼女の顔がまっすぐ見れない。

 無意識に顔を背ける。


「どしたの?」


 紅羽が、それを不思議に思ったのか僕の顔を覗き込んでくる。

 僕は更に横に顔を背ける。 

 彼女が後ろ向きに歩きながら僕の顔を見てくる。

「前見ないと危ないぞ」

「それは、お互い様でしょ……もしかして、今日の私の試合を見てほれちゃった?」


 彼女はニシシっと僕の顔を見て笑う。

 なんというか、この笑顔は狡い。

 そんな気がした。


「自意識も大概にしろ」

「ならなんでこっち見ないの?」


 見たくても見れない。

 何故と問われてもわからない。

 彼女の顔を見ようとするが見ることが出来ないのだ。


「何でもない、それより何か食べたい物はあるか?」

「……う~ん、焼き肉食べたい!!」


 ……は?

 あ、彼女の顔見れた。


 先程の感覚は一瞬で覚めあがり、僕は普通に彼女の顔を見る。

 

「いいだろう、その代わり割り勘な」

「え~!!」


 いやなんでバイトもしていない高校生に集る物じゃないだろう。

 そう思ったが、彼女は不満そうに頬を膨らませながら非難の視線を向けてくる。

 理不尽である。


「……それ以外なら奢ってやる」

「それ以外か~、特にないかな」

「いや、何かあるだろ……せっかく僕が奢りだぞ?」

「それじゃあ、今日の晩御飯の食材を奢ってもらいます」


それはつまり、食材の買い物に付き合えという事だった。


「言っとくが、僕の料理に期待はするなよ」


料理はある程度できるが、凝ったものを作れるほど器用じゃない。


「何が食べたい?」

「え?」

「ん?」


 紅羽は僕の言葉にきょとんとしている。

 まるで話がかみ合っていないと言わんばかりの顔だった。


「私が作るんだけど? 言っちゃあなんだけど、誠一のご飯は美味しいけど女子にとって大敵っていうか……」


 あ~、カロリーか。

 確かに僕の料理は高カロリーな料理が多い気がする。


「運動したから、大丈夫だろ」

「そういう油断が後々に響いてくるからヤダ」

「そういうもんかねぇ~」

「そういうもんなんです~」


 そう言って彼女は自慢げに言い放つ。

 女子とは大変なものである。


「何か食べたいものある?」

「今日は紅羽のお疲れ様会だし、紅羽の好きな料理でいいよ」

「う~ん、それじゃあお鍋にしよっか」

「お、いいな」


 飯が決まったところで僕らは自分の最寄り駅のスーパーで食材を買いに行った。  


今回の作品はいかがでしたでしょうか?

 

 おかしな点があればご指摘いただけると幸いです。

 サブタイトルに悩み、結局こうなりました。

 何かいいタイトルあれば教えてほしいです。


 多数問題があるでしょうが、少しずつ直していきますので皆さん応援よろしくお願いします!!


 よろしければ、ブクマや評価とレビュー?というものをしていただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 関西弁の子が試合後に突っかかってくるかと思ってましたが何もなかったですね。 大会の結果は、次回に報告があると期待しておきましょう。
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