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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
23/229

好敵手

 目覚ましが鳴る。

 今日は土曜日、紅羽の試合がある日だ。

 眠い。

 目覚ましのボタンを押してゆっくり起き上がる。

 僕が見た方向に、紅羽が制服姿で僕の椅子に座りこっちを見ていた。


「なんでお前がいる」

「起こしに来てあげたの」

「起こしにって」

「何よ、可愛い幼馴染みが起こしに来るなんて、君の好きなラノベによくあるシーンでしょ」


 自分で可愛いとか言うな、実際可愛いけれども。

 彼女は笑いながらそう言うと、彼女は立ち上がる。


「早く着替えなよ、下で待ってるから」

「へ~い」


 そう言うと、紅羽は部屋を出ていく。

 僕はゆっくり起き上がり、立ち上がる。

 風呂は、無理か。

 彼女が待っているので、朝風呂は諦め着替えて準備する。

 そして下に降りて顔を洗って歯を磨き、彼女の方へ向かう。

 

「準備できた?」

「あぁ、お待たせ」

「それじゃあ、いこっか」

「鞄、持つよ」

「いいよ、悪いし」


 そう言って彼女はテニスバッグを持つと僕らは家を出た。

 会場へ向かうと、まだ朝が早く鳥の鳴き声が響き渡っている。

 流石に八時からエントリーという事もあり、今は七時なのでまだ人が来ていない。

 一年生は場所を取るために早めに行くらしい、大変だな。

 他の一年生部員と合流すると、彼女はシートを引く。


「柊さん、いつもありがとう」

 黒い髪をサイドテールに束ねた女の子にそう言うと、柊さんはにこりと笑う。


「紅羽、ちょっと」


 そう言って彼女は三人に何かを言われている。

 あ、顔が真っ赤になった。

 きっと彼氏?とか言われているのだろう。


 他の女子部員はキャーキャー騒いでいる。


「はいはい、紅ちゃんを弄るのはそれまでにして、準備するよ」


 そう言うと、「は~い」っと言って五人とも着替えに行く。

 僕は荷物番をしていると、僕の前に誰か立っている。

 

「こんなところで何しとん?」


 黒髪ショートに勝気な瞳の小さい女の子が話しかけてきた。

 僕は彼女を知っている。

 中学時代、テニスで紅羽のライバル……綾辻 (あやつじ) (かなで)さんだ。


「久しぶりだな、綾辻さん」

「日程でも間違えたんか?」


 彼女はきっと男子の部が明日からなので、日程間違えたと思ったのだろう。


「いや、今日は紅羽の試合観戦」

「そうか、あいつも出とるんやな……」


 嬉しそうな表情で彼女は笑っている。


「ま、最後に勝つんは私や……ほな行くわ」


 そう言って彼女は立ち去って行き、しばらくして五人は戻ってきた。



今回の作品はいかがでしたでしょうか?

 

 おかしな点があればご指摘いただけると幸いです。

 サブタイトルに悩み、結局こうなりました。

 何かいいタイトルあれば教えてほしいです。


 多数問題があるでしょうが、少しずつ直していきますので皆さん応援よろしくお願いします!!


 よろしければ、ブクマや評価とレビュー?というものをしていただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 20話の時から気になっていたのですが… 椎名さんとの約束も土曜日では?
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