帰り道、二人の時間 誠一視点
更新再開していますので、どうかよろしくお願いします!!
この話が良かったな!!と思う方はフォローや評価していただけると僕が喜びますのでご検討の程、よろしくお願いします
二人きりか……。
紅羽を見ると、僕の視線に気づいたのか目が合う。
「どうしたの?」
「いや、何でもない」
そう言って彼女に言うと、「変な誠くん」とクスッと笑う。
可愛い仕草に鼓動が跳ね上がり血液が身体中を流れていく感覚がして、身体が汗をかきそうな程熱くなる。
そう思っていると、紅羽は肩を寄せてこっちを見てきて視線が合うと彼女は視線を逸らす。
僕は恐る恐る抱き寄せるように肩を回し、抱き寄せると僕に身体を預けるように一緒に歩いた。
彼女の表情を見ると、恥ずかし気にしながらも嬉しそうだった。
そうして家に帰ると、ドアを開け中に入る。
「さて、準備しよっか」
「そう、だな」
離れる彼女に少し寂しさを感じた。
もっと彼女と触れ合いたい、隣りで彼女の温もりを感じていたい。
そんなもやもやとした感情が沸き上がるのを感じる。
駄目だと自分を戒めると、その感情はスゥっと少しずつ消えていく。
僕って独占欲あったんだな。
「誠くん、お風呂どうする? 先に入る?」
「寒かっただろうから、紅羽が先に入ってよ」
女の子はお洒落の為に寒さを我慢するというし、いくら上を着てストッキングをはいていたとしても寒いだろう。
「だったら、一緒に、入る?」
彼女の言葉に雷に撃たれたような電気が走る。
いやいや、学生の身分でそれは……。
「紅羽がいいって言うんだからいいだろ」
「駄目だ、そういうのは責任が取れるようになってからだ」
僕の中の天使と悪魔が争いだした。
「据え膳食わぬは男の恥って言葉あるだろ、紅羽が誘ってるんだからいいじゃないか」
「駄目だよ、そんなことしてもし間違いが起こったらどうするんだい?」
「間違い? そんな後先考えてたら何も出来ないよ。 付き合うまでの過程がそうだろ?」
「確かに、僕達の選択が全部が全部正しいとは限らないけど、今回は話が別だ。 将来がかかってる。
大学受験、就職、僕達にはまだやらないといけない事がある。 それを考えたら、やめとくべきだ」
「じゃあ、間違いが起こらないように自制すればいいだけの話だ。 一々面倒な奴だな」
「それは君の方だよ。 可能性は潰しておくに他ならない、例え彼女が望んでたとしてもね」
「「君はどうするんだい?」」
二人の討論がこちらへ向く。
僕は……。
「ごめん、今のやっぱ無し。 先にお風呂入ってくるね」
そう言って紅羽は部屋へ向かい、着替えを取りに行ってお風呂場へ向かう。
……これでいい、これでいいんだ。
僕はそう心の中で自分に言い聞かせるのだった。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
ちょっと読み返しながらの投稿なので矛盾が無いようにしましたが、もしかしたら違和感があったら教えてほしいです。
もうすぐ二年生で甘々にしていく予定なので、お待ちください。




