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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
224/229

この思いは永遠に……誠一視点

お久しぶりです。

更新ちょくちょくしていますので、どうかよろしくお願いします!!

この話が良かったな!!と思う方はフォローや評価していただけると僕が喜びますのでご検討の程、よろしくお願いします

「どう? 調子よくなってきた?」


 人混みから離れ、休憩していると美優ちゃんの顔色が良くなってきたのか紅羽が心配そうに問いかけると、「うん、何とか……」と言葉を返す。


「どうする? お参り、やめとく?」

「うん、私はまた今度行くことにする。 私はここで待ってるから、皆は行ってきてよ」


 そういうと、紅羽は不機嫌そうになりそれを察してか「やばっ」と美優ちゃんは声を上げる。

 「み~ゆ~」っと詰め寄る前に僕が割って入る。

 

「そういうわけにはいかないよ、美優ちゃんを一人になんて危ない事は出来ないよ」

「お兄ちゃん……」「誠一……」


 郡が「ならこうしない?」といった。


「私達はこっちで待ってるから、紅羽と二人で行ってきなよ。 私もね、少し人に酔っちゃっててもう少し休んどこうかなって。 凪ちゃんはどう?」

「わ、私は……二人と一緒に休んどきます……」

「っというわけで、元気そうな二人は行ってきな」


 「でも」と紅羽が言うと郡が「いいから」といった。

 僕としても体調の悪い二人を置いてなどいけない。


「お兄ちゃん、初詣のお守り買ってきてもらってもいい? 初日だと運気が上がりそうだからさ」


 「お願いね」と彼女は笑うと「わかった」としか言いようがなかった。


「郡、二人を頼んだよ」

「うん、任せて」

「紅羽、行こう」


 紅羽は何かを言おうとしたが、口を噤む。

 きっと紅葉が何かを言ったのだろう。

 最近、なんとなくわかる。

 紅羽が何かを言おうとすると、偶に口を閉じる。

 それはきっと彼女が止めているのだと僕は思ってる。

 僕が手を握ると、彼女と目が合う。 

 そうして僕が手を引くと、彼女は抵抗することなくついてくる。


「人がやっぱり多いな」

「だね」

「手、痛くないか?」

「うん、大丈夫」

 

 はぐれないように彼女の手をしっかりと握り進んでいくと、拝殿につく。


「疲れてないか?」

「大丈夫、心配してくれてありがと」


 体力のある彼女には杞憂だったようで彼女は元気そうに僕に微笑んでくれる。

 そうして拝殿の前で賽銭を入れ、手順通りにして手を合わせる。

 紅羽とこれから先もずっと仲よくいれますように。

 そして、皆が病気もなく健やかに過ごせますように。

 あと……紅羽が全国に行けますように。

 僕はそう祈った。

 彼女が頑張って努力が報われるよう、神様に祈った。


「行こうか」

「うん」


 紅羽にそういうと、彼女はにこっと頷き返し僕らは拝殿を降りるとお守り所に向かう。


「誠一は何をお願いしたの?」

「うん? 内緒。 こういうのは言わない方が叶うらしい」

「そうなんだ、じゃあ私も言わないでおこ」


 そう言って僕らは2人でお守り所に向かうのだった。






 

今回のお話はいかがでしたでしょうか?

ちょっと読み返しながらの投稿なので矛盾が無いようにしましたが、もしかしたら違和感があったら教えてほしいです。

もうすぐ二年生で甘々にしていく予定なので、お待ちください。

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