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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
22/229

幼馴染みの悩み

 紅羽と共に、公園の中に入っていく。

 まっすぐ進むと、湖が見えてきた。

 ここの公園の真ん中には小さな湖がある。

 入口に入りまっすぐ進んでいくと、ベンチがある。

 そこは、僕や紅羽が落ち込んだ時によく行く場所だ。

 

「何かあったのか?」


 互いにベンチに座ると、紅羽に問いかける。

 

「う~んと、そういうわけじゃなくてね」


 彼女がここに来る理由は大抵悩みごとのある日だ。


「最近何だか、昔みたいに楽しくないの」


 紅羽はゆっくりと悩み事を話してくれた。

 それは、部活の練習が辛いという事だろうか?


「中学はあんなに楽しかった部活が、高校に入ってからどうしてか楽しくないの……人間関係が悪いとかではないんだけど、う~ん」


 なんていうか、彼女自身も表現しにくい事なのだろう。


「辛いのか?」

「ううん、皆とっても優しいし辛くはないんだけど」


 楽しくないか……。

 

「楽しくないのなら、やめるのも手だと思う」

「でも……」

「だけど、覚えておいて……続けるのもやめるのも勇気がいるって事を」


 僕の場合は高校と同時だったので辞めやすかったが、彼女は部活に入ってしまっている。 

 入らないという選択肢と入った部活をやめるのとではハードルが全く異なるのだ。


「誠一なら、どうする?」

「さぁ? その時になってみないとわからん」


 実際、僕なら辞めている。

 楽しくないものを続けても、苦痛でしかないから。

 

「私、真剣に相談してるんだけど?」

「それは紅羽の決める事だよ、僕は僕の意見であって君の意見じゃない……これは、紅羽自身が答えを決めなければいけない事だよ」


 これは彼女の分岐点、やめるも続けるも僕は彼女の意見を尊重する。


「紅羽は、どうしたい?」

「……わかんない……」

「なら続けてみて、答えを探せばいいさ」


 それもまた一つの答え、悩んで保留にするのだ。

 その中で答えを得られるかもしれないし、決して無駄な時間ではないはずだ。


「そうだね、もう少し頑張ってみるよ」

「おう、応援してるぞ」

「ねぇ誠一」

「うん?」

「今度、私とテニスしない?」


 久しぶりにやるのもありな気がする。


「……そうだな、久しぶりにやるか」

「空いてる日は……来週の土曜日の昼、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」

「それじゃあ、明日連絡入れておくよ」

「うん、よろしく」


 そう言うと、彼女は立ち上がると、僕に手を差し伸べて笑顔を向けてくる。


「さ、帰ろう?」


 それはいつも通りの彼女だった。

 やっぱり彼女は笑顔が似合う。 

 夜空に照らされた彼女はとてもかわいかった。


「誠一?」


 僕が彼女に見惚れていると、心配そうに彼女は顔を近づけてくる。


「あ、あぁうん」


 そう言って僕は立ち上がる。

 彼女は僕の顔を見てニヤニヤしている。


「なんだよ」

「いや~、私に見惚れたのかな~って思ってさ」


 そういうと、彼女はニコッと微笑んでくる。

 なんだかとても嬉しそうだった。

 僕は彼女を無視して歩き出す。


「ちょっ、む~」


 後ろの方で不服そうに唸っている紅羽をみる。


「帰るぞ」

「あ、待ってよ~」


 そう言って僕らは癒えに向かって歩き出した。


今回の作品はいかがでしたでしょうか?

 

 おかしな点があればご指摘いただけると幸いです。

 サブタイトルに悩み、結局こうなりました。

 何かいいタイトルあれば教えてほしいです。


 多数問題があるでしょうが、少しずつ直していきますので皆さん応援よろしくお願いします!!


 よろしければ、ブクマや評価とレビュー?というものをしていただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。

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