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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
218/229

幼馴染み(紅葉)と一緒に 誠一視点

 そうして僕らは2人で部屋で待ったりしている。

 なんでそんな平気でいられるのだろう?

 僕の秘蔵のコレクションを見て紅羽ならぶっ飛ばされている所だが、そっちの方がまだましかもしれない。

 っというか幼馴染&恋人に見られて普通は気まずくなるよな? 

 そんなことを考えていると、「ねぇ誠一」と声を掛けられる。

 僕が「うん?」ッと答えると、彼女は「そっち行っていい?」と聞かれ頷くと紅葉は僕にもたれ掛かるように漫画を読んでいる。

 彼女は何も言わずにペラペラと漫画のページをめくっている。

 紅羽とは違い、紅葉の方は何を考えているのか本当にわからない。

 紅葉は眠くなったのか「そろそろ寝よっかな~」欠伸をしながらそう言った。

 時計を見ると、もうクリスマスに本番の日に替わっていた。

 紅葉が帰るのかと思いきや僕のベッドに寝ころび出した。

 

「一緒に寝よっか、誠一」

 

 ……………は!?

 思考が停止してしまっていた。

 あまりの衝撃に視界が真っ白になるとはよく言ったものだが、まさに今僕の思考は切り取られたかのように停止していた。


「何? 鳩が豆鉄砲喰らったような顔して」

「あ、いや別に……」

「あ~、さてはやらしいこと考えてたなぁ~、このすけべぇ~」


 悪戯っぽい揶揄う様な表情で言う彼女にドキッとしてしまう。

 本当にやめてほしい。 

 紅羽の顔で彼女のやらなそうなことをやられるとギャップでやられてしまうので本当にやめてほしいのだ。

 僕が答えれずにいると「……あれ? まさか、本当に?」と言って顔を真っ赤にする。

 顔真っ赤にするなら言うなよと思うのだが、なんだかんだ紅羽と同じなんだなと思った。

 

「来ないの?」


 ここで行かないのは男として駄目な気がする。

 一緒に寝るだけ、それ以外に何もない……うん何もない。

 そう自分に言い聞かせ、ベッドに入る。 

 紅葉が変なこと言うから意識してしまったじゃないか。

 「ただ寝るだけ」ッと自分に言い聞かせ目を閉じると、意識が敏感なせいか心臓の音と左側から息づかいが聞こえてくる。

 そのせいか必死に寝ようとするが、全くと言っていいほど眠れない。


「ねえ誠一」

「な、なんだ?」

「メリークリスマス」

「……メリークリスマス」


 そう言って僕らは共に眠りにつくのだった。

  



 


 

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