幼馴染みとメリークリスマス 誠一視点
「楽しかったねぇ~」
紅羽と少し散歩をしようという事になって少し散歩をしようという事になって二人で歩いていると、嬉しそうにそう言った。
「だな、もの凄く楽しかった」
去年の寂しいクリスマスイヴに比べれば、好きな人と過ごす時間は至高といっていいだろう。
幾数年、やっとこの時が来たようなそんな感覚だ。
何度もこの時期が来るたびに紅羽と一緒に過ごすのを夢見て叶ったので、嬉しい限りだ。
こうして二人でクリスマスイヴでデートをするなんて、中学時代では考えてるだけで実現しないと昔の僕だったら妄想というかありえないと思ってただろう。
紅羽の方を見る。
クリスマスの催しの光のせいか、いつにも増して彼女が眩しく輝いているように見える。
「来年も来ようね」
「そうだな」
来年も再来年も、今後も一緒に居たいとそう思う。
自分の残りの時間の最後の最後まで彼女と共に居たいと思う。
彼女が良ければだけどね。
そうして二人でいつものベンチで2人で過ごそうとしていると、一組のカップルが先に座っていた。
「少し待ってようか」
「だね」
二人の邪魔をしないように遠くで待っていると、カップルは去っていく。
紅羽の手を握る。
「行こうか」
僕の言葉に彼女は小さくうなずくと、二人でベンチに向かい座る。
(………)
手は繋いでいるが、距離がある。
密着したいが、なんでだろう。
言い難い感情が邪魔をしている。
紅羽の方を見ると、頬を染め横目にチラチラとみてくる。
何故だろう、彼女を見ると愛おしく感じる。
いつの間にか、彼女の元へ近づいていた。
近くに居たい、彼女を見ると言い難い感情は霧の如く消え去っていった。
近くに行くと、彼女は目を見開くと今度は瞬きの回数が増える。
僕の鼓動は先程よりも高鳴る。
紅羽の頬は先程よりも紅く染まり、耳元まで紅く染まっていた。
彼女を見つめていると、潤んだ瞳でこちらをまっすぐ見つめ返してくる。
僕らは何も言うことなく、互いに見つめ合う。
そうしてどのくらい時間が経っただろう?
紅羽が眼を見開くと、再び恥ずかしそうに視線を湖の方へ向ける。
それと同時に僕も急激に恥ずかしさが込み上げ、視線を逸らす。
あまりの恥ずかしさに左手で顔を覆ってしまった。
顔を覆っていると、右肩に重みを感じた。
視線を向けると、紅羽が僕に寄りかかり頭を乗せてきていた。
彼女の息伝いが耳元に伝わってきて言いようのない気持ちが頭を駆け巡る。
そうして僕らは暫くの間、静かにそのままの姿勢で過ごすのだった。
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