幼馴染み妹が自由過ぎる
……はぁ?
目をあけると互いに向かい合う形で美優ちゃんはすやすやと眠っていた。
少し動けば間違いでキスしてしまいそうに近い。
「んっ……」
美優ちゃんは可愛らしい寝息を終え、瞼をあけると僕と目があい彼女は微笑んだ。
「おはよう、お兄ちゃん」
彼女かと思うくらいのシチュエーションで彼女は言い放った。
「なんで居んの?」
「だってベッドまで遠いし」
「そういう問題じゃないでしょ」
そう思っていると、紅羽が隣から扉を開ける音が聞こえる。
「ほら、また怒られるからここからでなさい」
「わかった~」
そうして起き上がると、美優ちゃんがはだけた服装で眼を擦りながら起き上がる。
なんでそんな格好なの!?
「誠一~、美優見てない?」
「さ、さぁな、下で顔洗ってるんじゃないか?」
「そっか、早く降りてきなよ」
「あ、あぁ……」
そう言うと、彼女はドアを閉めると階段を下りて行った。
危なかった。
あの状況で紅羽が入ってきたら面倒なことになっていたに違いない。
「行った?」
「心臓に悪いから布団に入ってこないで」
昔とは違い、色々と不味いのだ。
人によっては最高のシチュエーションかもしれないが、僕にとっては紅羽との関係を悪化させる原因になるかもしれない。
「駄目なの?」
「駄目」
「なんで?」
「なんでって……」
本気で言っているのか分かってて言っているのかわからん。
本気で思っているのなら、それはそれでヤバいけど。
「昔は一緒に寝てたじゃん」
「昔はでしょ、今は駄目に決まってるでしょ」
色々身体の変化もあるし、それに付き合ってもいない男女が一緒に眠っているのは流石に駄目だろう。
彼女がいる人間なら尚更だ。
「あ、もしかしてドキッとしちゃうから?」
そう言って何を考えているのか、彼女は悪戯っぽく笑っていた。
確実に揶揄っているのがわかる。
「阿保か」
そう言って彼女のおでこにデコピンを喰らわせる。
「馬鹿なこと言ってないで、これからはやめてよ」
「ほ~い」
そう言って元気よく彼女は笑った。
これはまたやる気だな。
彼女の性格は一緒に住んでいたせいか、なんとなくわかる。
こういう時の返事は反省してない感じだ。
「とりあえず、朝ご飯食べに行こう」
「お兄ちゃんおんぶしてぇ~」
懲りてないな。
両手を広げて小さな子が抱っこのポーズをするかの様な美優ちゃんを無視するように僕は下に降りるのだった。
どうも皆さま、おはようございますからこんばんわ。
本日のお話はいかがでしたでしょうか?
表現の間違い……自分ではお風呂シーンの表現の他にもたくさんあるかもですが、指摘していただけると勉強になりますので、どうかよろしくお願いします。
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久しぶりの投稿なのでもしかしたら間違いがあるかもしれないので、もしあればご指摘の程よろしくお願いします。




