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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
204/229

変わるようで変わらない日常

 僕はいつものように美優ちゃんとゲームをしていた。

 とはいっても、以前のようにスマホではなくPCで操作するようになった。

 美優ちゃんが本格的にそっちの道に進むことになるにあたり、彼女がPCを買ったのだ。

 僕は元々、お小遣いやバイトでためたお金があったので持っていたので、二人でやろうという事になった。

 とはいえ……。


「なんで僕の部屋?」

「だって、私達の部屋だと狭いし、通話よりこっちの方がいいじゃん」


 そう、いつの間にか僕の部屋にゲームデスクが並べられていたのだ。

 

「誠一、駄目なら駄目で言ってね」


 ……。

 いつの間にか紅羽に戻っていた。

 

「駄目じゃないけどさ、流石に狭い」


 パソコンデスク三台は流石に幅を取りすぎるのだ。


「お兄ちゃん、お願~い♡」

「……おっけ!!」

 

 美優ちゃんの上目遣いに反射的に答えてしまった。

 その目は反則だ。

 ついでに紅羽の蔑む視線を向けられる。

 だってしょうがないじゃん、可愛いんだもの。


「……ロリコン」


 ……ぐはぁ!!

 紅羽の切れ味の鋭い言葉に僕は突き刺されるように胸を抑えた。

 今のは流石の僕でも鋭すぎる。


「お姉ちゃん?」


 紅羽の言葉に美優ちゃんが彼女を睨みつける。

 僕の心も抉る言葉だが、同時に美優ちゃんの怒りを買うのだ。

 

「誰がロリだって? 確かにお兄ちゃんはロリコン気質だけど、私はロリじゃないよ~?」


 ……あれ?

 なんでだろう、僕のロリコンは肯定されて彼女のロリは否定されている気がした。 

 

「だって美優、色々と小さいじゃん」


 紅羽がそう言うと、美優ちゃんは彼女に詰め寄る。

 これは分かる、美優ちゃんは怒っている。


「私は小っちゃくないよ!! 普通だよ!!」


 どっかできいたセリフを美優ちゃんは言い放つ。

 その子は胸が大きかったが……。


「貧乳は希少価値だよ!! 大きいのも価値があるように小さいのにも価値があるんだよ!!」


 ……それ、小さいって認めてないか?

 そう言ってぎゃ~ぎゃ~と二人は喧嘩をし始めた。

 面倒くさいなぁ~。

 挟まれる僕の身にもなってくれよ。


「誠一はどっちがいいの!?」

 

 そ~れ、飛び火してきた。

 最近訳の分からない飛び火がなくなってきて安堵していたが、さっそくこの家で面倒な飛び火が飛んできた。

 


 

 


どうも皆さま、おはようございますからこんばんわ。

 本日のお話はいかがでしたでしょうか?

 表現の間違い……自分ではお風呂シーンの表現の他にもたくさんあるかもですが、指摘していただけると勉強になりますので、どうかよろしくお願いします。

 あとよろしければ、ブクマや評価していただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。


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