変わるようで変わらない日常
僕はいつものように美優ちゃんとゲームをしていた。
とはいっても、以前のようにスマホではなくPCで操作するようになった。
美優ちゃんが本格的にそっちの道に進むことになるにあたり、彼女がPCを買ったのだ。
僕は元々、お小遣いやバイトでためたお金があったので持っていたので、二人でやろうという事になった。
とはいえ……。
「なんで僕の部屋?」
「だって、私達の部屋だと狭いし、通話よりこっちの方がいいじゃん」
そう、いつの間にか僕の部屋にゲームデスクが並べられていたのだ。
「誠一、駄目なら駄目で言ってね」
……。
いつの間にか紅羽に戻っていた。
「駄目じゃないけどさ、流石に狭い」
パソコンデスク三台は流石に幅を取りすぎるのだ。
「お兄ちゃん、お願~い♡」
「……おっけ!!」
美優ちゃんの上目遣いに反射的に答えてしまった。
その目は反則だ。
ついでに紅羽の蔑む視線を向けられる。
だってしょうがないじゃん、可愛いんだもの。
「……ロリコン」
……ぐはぁ!!
紅羽の切れ味の鋭い言葉に僕は突き刺されるように胸を抑えた。
今のは流石の僕でも鋭すぎる。
「お姉ちゃん?」
紅羽の言葉に美優ちゃんが彼女を睨みつける。
僕の心も抉る言葉だが、同時に美優ちゃんの怒りを買うのだ。
「誰がロリだって? 確かにお兄ちゃんはロリコン気質だけど、私はロリじゃないよ~?」
……あれ?
なんでだろう、僕のロリコンは肯定されて彼女のロリは否定されている気がした。
「だって美優、色々と小さいじゃん」
紅羽がそう言うと、美優ちゃんは彼女に詰め寄る。
これは分かる、美優ちゃんは怒っている。
「私は小っちゃくないよ!! 普通だよ!!」
どっかできいたセリフを美優ちゃんは言い放つ。
その子は胸が大きかったが……。
「貧乳は希少価値だよ!! 大きいのも価値があるように小さいのにも価値があるんだよ!!」
……それ、小さいって認めてないか?
そう言ってぎゃ~ぎゃ~と二人は喧嘩をし始めた。
面倒くさいなぁ~。
挟まれる僕の身にもなってくれよ。
「誠一はどっちがいいの!?」
そ~れ、飛び火してきた。
最近訳の分からない飛び火がなくなってきて安堵していたが、さっそくこの家で面倒な飛び火が飛んできた。
どうも皆さま、おはようございますからこんばんわ。
本日のお話はいかがでしたでしょうか?
表現の間違い……自分ではお風呂シーンの表現の他にもたくさんあるかもですが、指摘していただけると勉強になりますので、どうかよろしくお願いします。
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