幼馴染みの楽しみと幼馴染み彼女の母の話
そうして十二月中旬。
彼女の脚はすっかりと元通り歩けるようになっていた。
練習もすっかり参加するようになり、すっかりいつもの彼女に戻っていた。
「練習ここまでにして、各自ストレッチ~」
僕は球出しを終え、皆で球を拾ってから各自ストレッチを行っている。
「紅羽、足の調子はどうだ?」
「……うん、大丈夫だよ」
足首の確認を済ませると彼女はそう言うと、ストレッチを済ませ自主練組と帰宅組に分かれた。
「……はむっ」
今日は少し練習が早く終わったので彼女と公園を少し遠回りして彼女の好きなメロンパンを買う。
以前は練習が終わる前に僕が買いに行っていたが、練習を共にしている為こうした練習が早く終わった時に買いに来ている。
「おいしぃ~!! 最近食べれなかったからよけいに~、~~~~!!」
蕩けるような表情で食べていた。
本当にメロンパン好きだよな。
嬉しそうに食べているといつの間にか彼女の手からメロンパンが消失し、「あっ!!」っと幸せな時間が終わってしまった事にショックを受けている。
「ほれ」
紅羽に一口も口をつけていないメロンパンを渡す。
「え、それ誠一の分」
「別にいいさ、食べな」
「え、でも……」
「お腹あんまり空いてないから食べてくれると嬉しいな」
そう言うと、彼女は「うぅ」っと唸りながら恐る恐る受け取り口に含むと再び美味しそうに食べていた。
これだけ美味しそうに食べられるのだ。
メロンパンも本望というものだ。
そうして満足そうな紅羽と共に僕らは紅羽の家へ向かうと青羽さんが丁度玄関先にいた。
「お、誠一君だ、今帰り?」
「こんばんわ、そうですね」
「いつも悪いね、紅羽を送ってもらっちゃって」
「構いませんよ、好きでやってる事ですから」
「ふ~ん、誠一君、少し時間あるかな?」
以前言われた話があると言った件だろう。
「はい、大丈夫です」
そう言って僕は暁家へと入る。
「紅羽、先に風呂入りな」
「え、でも……わかった」
そうして紅羽が入ったのを確認すると、青羽さんは外で話したいとの事で買い物ついでについていくことになった。
「それで、話って何ですか?」
紅羽や美優ちゃんがいない所で話すという事は彼女達のことだろう。
どうも皆さま、おはようございますからこんばんわ。
本日のお話はいかがでしたでしょうか?
表現の間違い……自分ではお風呂シーンの表現の他にもたくさんあるかもですが、指摘していただけると勉強になりますので、どうかよろしくお願いします。
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