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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
197/229

一末の不安とこれから 紅羽視点

「今日は付き添ってくれてありがと」

「お大事にな」


 そう言って彼は出て行こうする。

 帰ってほしくないなぁ~。

 もう少し一緒に居たい。

 だがいう勇気がない。

 私ってヘタレだなぁ~。

 たった一言一緒に居てというだけなのに、それが言えない。

 重いとか面倒くさいと思われたらいやだと思ってしまうのだ。

 

「泊まっていけばいいのにね」


 誠一が出て行くと、美優が私の横に並んでそう言ってくる。 

 そして私の身体を支えてくれる。

 いつもは悪態ばかりついている彼女だが、こういう時は優しいのだ。


「ありがと、美優」

「……お風呂にする?」


 照れくさそうに俯きながらそう言った。

 我が妹ながらなんて可愛いのだろう。

 いつもこんなんだったらいいのに……。


「お風呂入ろっかな、ねぇ一緒に入ろうよ」

「狭くない?」

「いいじゃん、背中流し合おうよ」

「……そうだね」


 そう言って彼女の支えの元、服を脱いで風呂にはいる。

 

「ふぅ~」「ふぃ~」


 お湯につかると同じような声をあげる。

 最後に入ったのは小学校中学年の時だった気がする。

 大きくなったなぁ~。

 昔と違い、態度だけじゃなく色々と成長していた。


「やっぱり狭いね」

「だから言ったじゃん、昔と違ってお姉ちゃんも私も成長しているんだから当たり前だよ!!」

「それもそっか、ねぇねぇ美優」

「何?」

「好きな人出来た?」

「どうしたの? 急に……」

「ほら美優って浮いた話一つも聞かないからさ」


 美優は中学の頃から浮いた話を聞いた事が無い。

 誰を好きかとか一切聞いた事が無いのだ。

 だから聞いてみたくなった。


「う~ん、今は興味ないかな」

「そうなの?」

「だって私ってお姉ちゃんと違って影の者だよ?」

「……影の者?」

「一人で居る事も多いし、友達だっていない影の薄い子って事。 自分で言って恥ずいわ!!」


 あぁ、漫画での言い回しね。

 相変わらずわかりにくい言い方をする妹だ。


「でもよく放課後呼び出されてたじゃない」

「あ~、あれ凪ちん」

「凪咲ちゃん?」

「うん、凪ちゃんって男子にモテるから」


 凪咲ちゃんに近づきたいからって可愛い妹を出していると、そういう事か……。

 最低ね。

 自分で何もせずに仲のいい友達伝いなんて成就するわけがない。


「まぁ、凪ちゃんだけじゃなくて私にってのもないことはないけど」

「ふ~ん、そうなんだ」


 まぁ、私の妹だし化けの皮を隠せばそれなりにモテるだろう。




 

 どうも皆さま、おはようございますからこんばんわ。

 本日のお話はいかがでしたでしょうか?

 表現の間違い……自分ではお風呂シーンの表現の他にもたくさんあるかもですが、指摘していただけると勉強になりますので、どうかよろしくお願いします。

 あとよろしければ、ブクマや評価していただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。


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