心配な幼馴染と怪我の私 紅羽視点
「大丈夫……なわけないな」
次の日、怪我を知った誠一は私の元へ来てくれた。
美優が私が怪我したと誠一に言ったのだ。
言わなくていいって言ったのに……。
誠一に心配を掛けたくない。
だからこそ気を張っていたのに……。
「歩けそうか?」
「何とか……っ!!」
流石に痛むなぁ~。
昨日は試合をしてドーパミン?が出ていた時であの痛みだ。
覚悟はしていたが、相当痛い。
我慢しようにも、流石にきつい。
「んっ」
私の顔を見たのか、彼は私に背中を向けてかがんでいた。
もしかして、これって……。
「どしたの?」
まさかあの漫画界で有名なおんぶというものだろうか?
「痛いんだろ? おぶってく」
「……ふぇっ!?」
やっぱりぃ~!!
思わず、声が裏返ってしまった。
平静に……うん無理!!
鼓動が跳ね上がる。
してほしくないと言ったら嘘だが、流石に恥ずかしい。
今、体重何キロだっけ!?
朝測ってない自分に後悔する。
もし重いとか言われたら私……。
「あ、歩けるから!!」
「いいから、無理するな」
「私が良くない!!」
重いとか思われるくらいなら痛みを引きずって行く!!
「心配なんだ、乗ってくれ」
心配、か……。
彼の言葉に私は迷ったが、誠一にこれ以上心配させるのも悪い気がしたので彼の首元に腕を回し身体を密着させると、彼は私の太ももに触れ持ち上げる。
太いとか思われてないかな。
重いとか思われてないかな?
ドキドキしてるのバレてないかな?
そんな感情が私の中を駆け巡っている。
「大丈夫?」
誠一は黙っている。
その沈黙が余計に私を不安に駆り立てる。
「やっぱり重い?」
「全然、大丈夫だよ」
誠一の言葉に、私は少し安堵する。
お世辞かもしれないが、重いと言われなかっただけで私の心は少し晴れた。
誠一の背中ってこんな大きかったんだ……。
初めておぶってもらったが、誠一の背中が大きく感じとても心地よく安心する。
そうして家の前に止めてあったタクシーで病院へ向かい、彼女をおぶり病院に入っていく。
「全治一か月ですね」
病院に向かうと、紅羽は検査にをして医師に告げられた。
一か月か……。
「……やっぱりか……」
しばらくは試合がないとはいえ、練習できないのは痛手だ。
わかっていた事だが、流石に落ち込むなぁ~。
先輩から受け継いだばかりだというのに、運が悪すぎる。
「しばらくは様子見です、二週間は無理な運動は控えるように」
二週間か……。
その後、医師からできる事を聞き、私達は診察室を出る。
まぁ、骨折とか一生できないわけじゃないだけよしとするか。
幼馴染みが僕を放してくれないを読んでいただきありがとうございます。
この話だけの方も今まで読んでくださっている方達の応援でここまで書くことができてます!!
投稿がかなり遅くなってしまい申し訳ございません。
少しでも早く更新できるようにしますのでお待ちいただけると幸いです。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
気持ちの表現が難しく、後日書き直す所存なのでお許しを~!!
特に、この回は少し難しかった気がします。
ここ、こうしたいいよとかあれば教えてくださると嬉しいです。
これからも応援していただけるように頑張っていきますのでどうかよろしくお願いします。
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




